食べたくないよ〜

鈴木せりふ
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デブが行き過ぎたので、朝夕を酵素ドリンクに置き換える生活を始めて1週間になる。もともと食へのこだわりがかなり乏しいうえに、食事を置き換えたことでの空腹感もさほど苦ではないので、今のところは食べなきゃ食べないでどうにかなっている。じゃあなんでデブが行き過ぎたんだ。すいません。

むしろ今は、置き換えなかった残りの一食を普通に摂らなければならないことのほうが、精神的にはよっぽどもきつい。健康的に痩せるためには適切な栄養がどうのこうのという、そういう「正しい御高説」は、もちろん当然に理解している。しかしその上で、気の進まない食事でカロリー等を稼がねばならないことに対して「ここで普通に食っちまったら、朝夕を間引いてる意味が何割引になると思ってるんだカスが」などと、私にモラハラする私がいる。そして私も私で、そのモラハラ私に完全に賛同している。そうだそうだ、望んでないのに食べろだなんてずいぶんひどい話じゃないか。

そういう生活にシフトするにあたり、小腹がすいたときのために魚肉ソーセージやら玉子どうふやらも買い溜めはした。しかし「このパッケージを剥いたら×××kcal……食べなきゃ0で済む……じゃあ別にいらんくない……?」となって、ブラックコーヒーやら麦茶やらをゴクゴクやっているので、結局食う気がないものの賞味期限に気を配る労力だけが発生した。さすがに期限前のものを開けずに捨てられる豪傑ではない。

いっそのこともう一食もCOMPとかにしたほうがいいんだろうか。しかし酵素・酵素・COMPドカ食いって、人間の食事としてあまりに尊厳がなさすぎる気もして、それはそれで気が進まない。それに対して「行き過ぎてる分際でなーにが尊厳だ」などと言い出すモラハラ私もいて、どうしたもんかね。