3/6 複数形の中欧

チェス記
·

 相変わらず午後まで寝ていた。

 フォロワーさんと通話しながら単語アプリを片付けた。初めて通話する方だったので、実在している……と、インターネットの人の声や姿を初めて認識した時特有の感慨があった。この春から大学に入学されるとのことで、そういえば大学入学なんてこともあったなあと遠い目になった。チェス記はみなさんの新生活を応援しています。

 そのあとは卒論を読んでくれた他大学の先生のメールに返信をした。「これではどこからどこまでがあなたのオリジナルかわからない」とご指摘をいただき、先行研究が一切ないので全部俺のオリジナルですが……と極めて暗澹たる気持ちになった。でも分野外の人だったら先行研究ないことなんて知らんだろうし、そこが分かるように書くのが論文書く側の責務だよなあ。チッ 反省してま〜す

 それはそれとして、先行研究がないんです、ないというのは日本語文献サイト(要はCiNiiである)には当然ないし外国語文献サイト(これはGoogle Scholar)で虱潰しに200本ぐらいタイトル見てみてもないんです……と状況を説明するメールを書いていたら、なんでこんなことに……と壮絶なる思いになった。なんという虚しさ、なんという虚しさ、すべては虚しい。

 その後、今日なんもやってねえしなあと思って寝る前にハンガリー語をやった。これが全ての間違いであった。

 今回の範囲は名詞と形容詞の複数主格の作り方であった。ハンガリー語の複数系の作り方はすさまじい。ここでは名詞の複数形の作り方を説明する。

  1. 単語が母音で終わる場合、-kをつける。この時、単語の最後のaとeはáとéになる。

  2. 単語が子音で終わる場合、

    ① 単語の中の母音が全部A/O/Uだったら、-okをつける。

    ② 単語の中の母音が全部I/E/Ő/Űだったら、-őkをつける。

  3. 単語が子音で終わり、単語の中に①の母音と②の母音が両方ある場合、単語の最後の母音で-okがつくか-ökがつくか-ekがつくか決まる。

  4. 当然不規則もある。

 ………………

 もう好きにしてください ハンガリーちゃんが元気なら私はそれでいいんです

 ちなみに、さらに事態をややこしくすることを言うと、形容詞の複数形を作るフローチャートはこれと微妙に違っている。

 ただ、ハンガリー語の複数形は規則があるだけマシなんだよな。ドイツ語には複数形の作り方が5種類あり、どれになるかは単語ごとにほぼランダムである。多言語学習の明確な長所は、言語の理不尽さに耐性がついてくること。

 こんなものを見たので1日の最後にドッと疲れた。翌日に予定があったので、サイトの更新をサボって寝た。

@cesuki
他人の生活(善き人のためのソナタ)