京都の下宿へと移動した日であった。もうすぐ卒業式なので、母親も一緒についてきた。
まず上野駅に移動して、親が用事を済ませるのを待つ。前々から行ってみたかったカフェに行けてラッキーだったのだが、たどり着くまでにめちゃくちゃ迷い、ドデカいパンダの像を尻目にキャリーケースを引きずって歩くなどのことがあった。
カフェでは少し奥まった席に案内してもらいラッキーだった。抹茶ラテを頼み、iPadで前日のチェス記を書く。混み合っており、2人連れのおじいさんがカップルシート的なところに案内されていた。最後に座席にスマホを忘れ、恥ずかしかった。
上野駅構内の文房具屋を見る。kawecoの万年筆の限定色が展示されており、物欲を刺激された。イエベのオーロラ（なんだそれは）という感じで、半透明のアプリコットのベースに薄く金のラメが施してある。このあと電車の中でkawecoの万年筆を調べていたら、さらに好みの万年筆を見つけて震えた。
用事を済ませた親と合流し、品川駅から東海道新幹線に乗る。バニラアイスとホットコーヒーを持ち込み、アフォガートにして楽しんだ。座席では『おくれ毛で風をきれ』を読み終えた。
京都駅のみやげ屋で可愛いキーホルダーを買った。私は鳥居などに興味はないが、大文字や叡山電鉄などの左京区然とした京都に弱い。
京都から下宿までの乗換駅で人間の常識では考えられないほど待たされ、親も私もほうほうのていで帰宅。駅から下宿までの道で寄ったスーパーに「小さいメンが5つ入ったやつ」があった。ミニサイズのカップラーメンやら赤いきつねやらがアソートになったやつで、カップ麺が多いと感じるレベルの少食にはありがたい。すかさず購入。
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ていうか今判明したんだけど、卒業式の日、というのは3月26日の火曜日、京都は雨らしい。降水量10mmとか。ガーン！！！！！！！ ふざけるな。それでなくても私は化粧品を一式実家に置いてきたんだぞ。
袴が濡れるとか以前に、私は「C」「Z」「E」（チェコの国コード）という形の風船を手に持って写真を撮るつもりでいたのだ。巨大な雨粒がとんでもない勢いで銃弾のように降ってきて風船に穴が空いたらどうしよう。恐るべきことである。愚かだと考えなければいけないことが多い。