一日中出かけていた次の日は決まって何もできない。これは天命と諦めているので、今日は何もせずに暮らした。17時ぐらいまで寝ていた。
起き出して大学の友達グループと電話をした。全員同い年で同じ年度に入学したのだが、1人は就職し、1人は大学院に行っている。私はまだ学部生なので、3人とも違うライフステージにいることになる。社会人の友達からは社会保険料の話が、院生の友達からは就活がひと段落したという話が出てきた。私は院試に受かったという話をした。社会人の友達に先輩なんだから飯奢れと言いまくっていたら3時間ぐらい経っていた。
昨日のチェス記を読み返していて気づいたけど、しずかなインターネットのフォーマットって1行空けにしてもただの改行として表示されるんだな。1行空けが大好きなので少し困る。卒論を書く時に、指導教官に「これはインターネットではないので(!?)1行空けを使いすぎないように」と言われたが、いまやインターネットでも1行空けは流行らないようだ。
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グリゴレ『優しい地獄』の、昨日読んだところまでの感想。
「なぜ日本に/日本を?」とめちゃくちゃ訊かれるというのはそうだろうな。私もめちゃくちゃ訊かれる。国内外から。げんに昨日、例の友達の彼氏クンに訊かれた。
筆者は、「遠くに行きたかったから」と答えることに決めているという。私もこれ採用しようかな。自分とアプリオリに関わりのあることについて考えることを避けている。自分が選べなかった属性のようなものに、自分の考えを左右されるのが嫌だ。
私の好きな小説で、チェコの首都を流れる川が月の光を受けて輝くさまが、溶けた銀に例えられている。目指すべき理想の土地のことを「乳と蜜の流れる地」と言うことがあるけど、乳も蜜も生き物から生まれるものだから、それよりは溶けた銀の流れる地に行きたい。それでもどこか、チェコ共和国という概念からは草の匂いがする。
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今日はコソヴォの独立記念日。16周年だ。私が南東欧に興味を持ち始めた頃はまだ8周年とかだったと思う。早すぎる。人間だったらもう義務教育を終えた年齢だ。私に「親戚の子ども」はいないが、その枠に「コソヴォ」が入ってくるとは想像だにしなかった。