3/2 禊としての夜行バス

チェス記
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 久しぶりのチェス記ですねって? そんなことはどうでもよろしい。まあちょっと聞いてくださいよ。

 大学院の入学金の振り込みが3月1日(金)に始まっていた。そして我々新入生は、振り込みの証明書を貼った紙を、3月1日(金)から5日(火)17時までに窓口に着くように簡易書留で郵送しなきゃいかんのです。

 実家のある関東から簡易書留を出すと、大学のある京都には翌々日に着く。だから5日(火)17時に着くようにするには3日(日)までに投函を済ませなければならない。これすなわち3日(日)までに振り込みを済ませなければならないことを意味する。しかし、土日は銀行が閉まるので、実質1日(金)が振り込みのデッドラインであった。

 振り込みが始まった当日に振り込まねば即死すると、誰が予測していたであろうか。

 しょうがないので月曜に金を振り込んでその足で京都に行って大学の目の前の郵便局から簡易書留を出します。本当に目の前なんですよ。通りを渡ってすぐのところ。確実に教務まで持って行ったほうが早い。ブルシット・ジョブ

 行きは郵便局に到達できる肉体の状態を保つために新幹線で行くが、帰りは経費削減のために夜行バスに乗ろうと思う。翌日は液体になるだろうが、それはしょうがない。7000円はでかい。7000円払うので一晩車中泊してくださいって言われたら、みんなだったらどうする。

 私はするよ。7000円で車中泊。京都駅から最寄りの路線まで1本で行けるバスがあったのでそれにする。私は不眠症な上に朝4時ごろ寝ているので、12時消灯の夜行バスでは道中大いに苦しむだろう。しかし、苦しみを通じて罪を償うという思想があるため、禊として甘んじて受け入れる。あと普通に、7000円。

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 すでに死んでいるとは気づかぬまま、昼からオンラインで学会に出ていた。チェコスロヴァキア史が題材だったので、お付き合いのある先生から声がかかったというワケ。時間が押しまくり、タイムキーパーさんが苦労されているのが伺えた。

 その後はロフトに行ったりカフェに行って本を読んだりしていた。古賀さんの『ちょっと踊ったり』を読み進めた。帰省直後に猫ゲロ防止のために本棚にしまったっきり読み進めていなかったので、これは嬉しい出来事である。

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 帰省すると日々茫漠とした時間が溶けていくため、日記を書く頻度が少なくなる。

 帰省してからはドイツ語をやったりハンガリー語をやったりナショナリズム論の文献に苦戦したり、あとは一次創作のwebサイトを立ち上げていた。

 4年半前にiPadを買ってから描いた分だけでも、ダブり含めて絵が1200枚ある。これに #漫画 #GL #キャラ名1 #キャラ名2 などのタグをちまちまつけてサイトにアップロードするのは、途方もない。バイトも一時期を除いてそんなに熱心だったわけではなく、サークルも真面目に行かず、大学生活の時間が何に溶けているのかずっと疑問だったが、これか。あとチェコ語。

 とりあえず当分は1日15枚をめどにアップロードしていくことにした。90人いるキャラの立ち絵と紹介文を刷新する予定で、どちらにしろそれに時間がかかるので、完成が3ヶ月後とかになっても全然余裕というワケ。

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 大学院入学関係書類の不備が原因で春休みに帰省先から大学まで弾丸旅行を強いられるという現象にはかなり見覚えがある。友達… 友達? 友達 友達。友達が、去年同じことをやっていた。似たもの同士で、こんなにしょうもないところまで似ているのに、1点だけ相容れないことがあり、それが原因で今は連絡を絶っている。縁を結び直したところでまた一方的に傷ついて終わる気がするので、そうする気もない。お前たちはどこまで行っても似たもの同士だと「天」に言われた気がして、それが辛い。

@cesuki
他人の生活(善き人のためのソナタ)