昼頃、まだ開き切らない寝起きの目を凝らして窓の外をみると雨ではないなにかが降っており、雪だと認識するまで数秒要した。眺めて数秒、そういえば5日は雪が降る予報だったと思い出して、今日が5日であることに気づく。また布団に戻ってあたたかそうな彼の布団に突撃し「雪ふってる」と言うと、彼が新潟出身であることを思い出す。
彼を見送ってから、布団を出たのが数時間後の夕方。湯を出すために元栓を開けに玄関に行くとガラスの向こうがいつもと違って青白くて、玄関を開けなくとも雪が積もっているとわかった。開けて踏むと3センチほど沈む。湯で手を洗って顔を洗ってしているときは束の間温まるけど、それ以外は寒い、あまりに寒い。エアコンをつけてもその先から冷える。何をどうしても寒かった。
コーヒーを淹れる。最近ペーパードリップを始めた。おなかが空いたけど洗い物をする気にも、洗い物はしたにしても料理をする気が起きなくて、勇気を出してコンビニへ向かった。(徒歩3分)(も、かからない)
玄関を出てコンビニへ着くまでローファーで雪を踏む。5センチほど沈む。横断歩道は一日中車が行き来していて、ほとんど氷の塊だった。信号も点滅を過ぎて赤になったのに転びそうで走れなかった。
昼みたときより積もっていた。車道と歩道を分ける段差も、なんかちょっとぼこっとした起伏も雪で均されていて、世界がひとつになったような気持ちになった。電線や建物の輪郭、そういういつもは視界に入る線が降っている雪のおかげで不明瞭なことも助長した。
最近『ブラッシュアップライフ』を観終えた。観始めたときに違和感があったけど、それの正体は当たり前のように世界がひとつではないことだった。そうやって言葉にしてみると「世界がひとつではない」という言葉の曖昧さがある。でもやっぱり、パラレルワールドということだけでは、私の理解力では説明できなくてまだモヤモヤする。その次は『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~』観て、今は『賢い医師生活』を観ている。コンテンツ溺れ。
数日前は餃子を包んで焼いた。puaaを思い出して、やっぱり商品として餃子を提供するのはすごいことなんだと思いながら、しかし私は餃子を焼くのがとても上手だと気づいた。本当に上手だった。ビールを飲みながらごはんをかきこみ、はふはふいいながら餃子を食べた。「おいしくて幸せ」と、実際に口に出した。