

ピカデリーの近くまあまあ有名なカレー屋です。
安飲み屋六文屋の上、大抵この辺で飯を食う時、カレーを食べたい時は王ろじにしてしまう。べとっとした飯にポテっとしたカレーとカツ丼で美味いかよくわからんが満足感はあるけどだいたい食べた後もういいかなという気持ちになる。
今日は王ろじまだやってない時間だったし、ラーメンという感じの腹でもなかったのでこちらへ。
前から知ってたがなんとなく混んでたりで入るチャンスがなかったのである。
この店の基本でありそうな牛すじカレー1320円。
思ったより高いように見えるがまあこの場所では仕方あるまい、多分去年は1100円くらいだったんじゃねえかなという香りがする。カレーだけに。
平日の14時で誰も人がいない。店員が3名談笑している。店内は有線か店員の好みかわからんノリの良い曲。窓際カウンター席を奥からつめて使えと言われるが、埃の詰まったWi-Fi機器などが雑多に積み上げられた一角の隣でありあまり気分はよろしくない。
カレーは牛すじ肉がゴロゴロ入っており、ルーに溶けた野菜の面影(多分トマトが強い)を感じることはできるものの基本的に脂身がたっぷりの柔らかな牛すじのカレー。そしてルーは辛い。マーとラーの辛さ。麻婆豆腐の辛さである。辛さが強く舌が痺れてすぐになんの味もわからなくなるが、そこを突き抜けて脂身のコクと油っぽさとくどさがオーバーキルしてくるので辛くて油っぽい何かを流し込む機械となってしまった。脂を美味しく食べるための工夫としての辛さなんだろうが、それぞれが強すぎるためかハーモニーが生まれず三国志が発生し食べ終わっても戦争は終わらなかったのである。終わるのは俺の明日の尻だけ。
ちとおじさんにはつらい。