習い事の帰りに電車に乗って、降りて、図書館の近くのファミレスで晩ごはんを食べながらこれを書いている。今の暮らしの小さな不満の一つは、図書館が遠いところ。歩いて20分か、電車と徒歩で20分はかかる。
でも子どもの頃からそんなもんだったな、を振り返る。いつも図書館にはたいてい自転車で行っていた。そして本を借りすぎたうえに悪路で自転車をパンクさせたことは幾度か。工場の並ぶベッドタウンで遊ぶところは少なく、安心して外出しやすい限られた場所の一つだった。
学校の図書室にもたくさん通った。でも学区の端っこか電車通学だったので、図書館が遠いのには変わりなかったな。電車に乗ったり歩いたりをして、ようやく辿り着けるのが、私にとっての図書館。
今の暮らしてる街の好きなところの一つは、こんな夜更けに散歩しても夜道が怖くないところ。人がたくさん暮らす街は、安心が大きい。東京で暮らして思ったのは、夜の明るさと安心だった。数キロ程度なら会社から歩いて帰ったりした日々もあった、散歩そのものは、景色が変わり続けて、好き。
子どもの頃に「ここに住みたい」と願ってた図書館があった。思い出して調べたら建て替えのためにもうその姿を見ることはできないのだけど、旧図書館として写真を紹介してくれているサイトがいくつもみつかった。
ある建築家が設計していて、美術館のような特徴的な外観と、本に囲まれる感覚になる吹き抜けの館内が大好きだった記憶が蘇る。一番好きな図書館。
実は他にも好きな図書館は、通勤路通学路で立ち寄った図書館含めると、両手に溢れるほどにある。土地に思い入れは少ないけど、あちこちの図書館たちには思い入れが深い。
さて、ご飯を食べ終えてそろそろ図書館に向かう、という決意をするために書き終える。
実は、図書館が遠い、うえに、全然読めなかった本ばかりを返すので、心苦しい。
でもそれは「本を散歩させている」ということだからよいことだよと誰かが言ってた。というのをBlueskyで読んでから、気が楽になった。※
どんな本も本棚や書架から気軽にお散歩ができるときっといいね。図書館の本は散歩はお好きですよね、私も好きですよ。読みたいと思ったを全て買えるほどにお財布も家も大きくはないので、これからも仲良く散歩しましょうね。と語りかけながら、読みかけの本のタイトルを貸し出しレシートにマークして、そろそろ行ってきます。
※元の発言は鍵アカウントだったので言及を避けられていたのと、そのBlueskyのPostも青空の外では公開しない設定だったのでここでも触れない。ちなみに本を散歩させる、というのは、本を風通しして図書館の貸出数に貢献する(公共図書館は貸出数で評価されるので)ということで、意味のある行為なのだと解説されていた。