繁忙期である。
である調で文章を書いて笑われた記憶が書き出して甦った、小学生の低学年の頃。
今思い返せば読んでた本たち(翻訳文章が硬めのミステリ)の影響もあれど、なによりちびまる子ちゃんの影響である。ナレーション的に状況が読み上げられる吹き出し・アニメだと天の声的な、あれ。
でもそれを確かに七歳の子供の作文の文章で使うのはなんだか可笑しいかんじが、大人になった私はわかるけれど、でもそれが私にしっくりくる文体なので笑うのはひどくないか、と当時の私とともに憤慨もする。方言のようなもので身体に染みついた文体は私の一部だから、笑われると悲しいのだ。
話を戻そう。繁忙期である。
しかも、家の中で2人同時に。在宅勤務ワーカー2人で。暮らしの空間に緊張感漂う瞬間がある。なかなかしんどい。
不幸中の幸い、互いの小さな締め切りはズレているのと、私はこの繁忙期に真っ向から立ち向かうのは四年目で、去年一昨年よりもチーム体制が年々整ってきて働きやすくはなっており、見通しが立ちやすい。
ただ家族は転職してまだ一年と経っておらず見通し不良の中の繁忙期である。いやむしろあなたずっと繁忙期ちゃうか、大変な環境に放り込まれ続けてないかの疑惑すらある。かわいそうに。。。
私は繁忙期がやってくることを見越して、忙しさがじりじりと香りたちはじめた先月のうちに危険を察知し、ひとり美術館巡りの小旅行をしたり、習い事の前にカフェで一息ついたり、小さなストレスを逃す工夫を重ねてきたので、まだ耐えうる感じがある。
そんなふうにストレスを逃す手段があなたにもあるといいのだけど、と、小さくストレスが爆発したのち落ち着いた家族とも話していた。
互いにストレスのピークや原因がちがうので、えいこらよっこいしょ、支え合いながらの繁忙期である。
今ちょっと余力を取り戻したのが私なので、家族のサポートにも回りながら家のさまざまに頭を巡らせながら浅い眠りで早朝四時に目が覚めてこんな日記を書いている。ストレスから逃げきれてないやんけ。いや、書き出したらきっと眠れるから大丈夫と思いながら書いている。脳の中身を外に出しておくと処理の負荷が下がるからね、タスク管理と一緒。
とにもかくにも、繁忙期である。
ストレスと繁忙期から逃げ切った来月ぐらいの私がこの日記を読み返して、ああ大変だったねえ、と労うイメージを持って、えいこらどっこいしょ。
自分を救う最良の人は自分。
この台詞はマダム・イン・ニューヨーク、映画の中で出てきた。観たことがある映画ででも記憶が曖昧な時期に観たからまた観たい。この台詞が引用された漫画の続きをまだ読めていない。けど、私にとって大切な作品なので、この話はまた別のときに。
読みたい観たい行きたい会いたいがたくさんあって、ほんとは仕事なんてしてる場合じゃないんだ、みたいに思ってしまう瞬間がここのところたくさんある、それがいちばんのストレスかもしれないけれど、繁忙期乗り越えてストレスから逃げ切って生き延びた先で見たい景色があるから、なんとかやってきたいね。