だれかとの暮らしは、ぜんぶ一人の思い通りにならない。互いにやりたいことや希望がうまくいかないこともある。近くにいるから、助けてもらえることもある、助けてあげられることもある。そういうちいさな社会を、暮らす中で持つことは、向き不向きもあるのだろうとも思う。
わたしは小さな社会がないと、床に落ちたまま一日を終えてしまうので、これぐらいがちょうどいい、気がしてる。
忘年会でひさしぶりにあった友人たちと、独身から結婚するには、の話をしていたときに、「結婚生活って、片方だけの愚痴を聞くこと多いけど、ほんとは互いにあるでしょ」と言われた。私は「そりゃ、ないわけないじゃん、二人で暮らすって、そういうことでしょ」と返した。
そういうこと、そういうこともまるっとふくめての、いまの暮らしが、すき。
でも片方だけが我慢し続けたり、片方だけが支配し続ける関係性は、健康によくないから、そうならないように、互いを尊重しあいながら、希望のすり合わせと感謝を重ねていく。
書いてみるとただそれだけ、なのに、むずかしいことだなとおもう。シェアハウスや過去の結婚生活では、とてもむずかしかった。今の暮らしだって5年目で、引っ越し2回を経て、都度のすり合わせが仕上がったあとだから、落ち着いてるんだもんなあ。
昼寝しているおうちの人の横で、こうやってのんびりした三が日を迎えられることがうれしい。今の暮らしが、すき。続けるためにできることを模索して、日々を丁寧にかさねながら、暮らしを、続けていきたい。