眩しいのが苦手で、4年ほど前に眼鏡を新調したときから、カラーレンズで日常を過ごすようになった。一本目はグリーン、二本目はグレー。グリーンも心地よかったけど、グレーのレンズは肌の赤みが重なるとパープルに見えて好き。
眩しさが苦手と気がついたのはいつからだったのだろう。小学校の校庭で夏の日差しにクラクラしたあの日は大きな境目だった。その前から暗いところを好んでいたな、二段ベットの上の段で、豆電球のオレンジの光のなかで本を読むのが好きだった。でも眠る時は真っ暗がよかった。遮光カーテンは100%遮光で閉めっぱなしが心地よい。
そもそも日本の住環境は明るすぎるのだ。夜の照明に切り替える仕組みが不足しているから日本人の睡眠時間は統計調査でもポケモンスリープでもダントツ短いんじゃないかとすら思ってるよ。「ちょっと雰囲気のいいレストランぐらい」の暗さで夜は過ごすのがいいらしい。
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とかを、ここんとこの気圧変動に耐えられずに眼鏡をすると頭痛が悪化するので、コンタクトで過ごしていたら、リビングが眩しすぎて家の中でも度なしのファッション系サングラスをかけて過ごしてたのだけど、気圧が安定してきてふだんのカラーグラスに戻してもまだ眩しくて、アウトドア用のオーバーグラス(眼鏡の上からかけられる偏光サングラス)をかけた自分の姿を鏡越しに観察と歯磨きをしながら考えていたのだった。
家の中でもサングラスをするほどに眩しさに弱いけど、日本の住環境の問題って、日本人の昭和平成ビジネスマンの「24時間働けますか」みたいなメンタル、セルフケアの概念の欠如と地続きなんだろうな。効率や利益を優先して生き物であることを置いてけぼり。眩しさだけでない。こんなに寒い住環境は日本で謎に普及しているアルミサッシの影響も大きい、熱伝導力が良すぎて意味がわからん。樹脂に変えよう。
国際人権の文脈でも触れられていた。住環境に対して、一定の環境が保障されないと人権が守られていないのに。日本のなかの環境やシチュエーションはたびたびしばしば、自分を大切にできてない。自分を大切にできないと他人の権利の尊重なんて遠いよ。だから日本で人権について軽んじて語られがちなんだよ地続きやね。
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目下、わたしの暮らしの中では、リビングの照明環境は夜になったら暗くするような設定(スマート家電の進化で自動タイマーや調光だって簡単だ)を見直せばいいね。でもいつもより視覚過敏が強いのは、繁忙期で心身疲弊してきてるから、自分の時間も確保して、早朝覚醒分どこかでしっかり寝て。
日本人の奉公優先でセルフネグレクトの傾向はすぐに変わらない。すぐに変わらないけど昭和平成令和と流行歌の歌詞でも逃げるなから逃げていいに変わってきたから、変わるものなのだ。変えてきたいね。個人が我慢するより環境を変える方にね。
眼鏡を作り替える前に、眼科の診察時に眩しさについて相談して、一通り診てはもらったが眼科的には異常はないらしい。眩しさに弱いのは私の目から情報を受け取る脳の情報処理の問題。この脳で生まれ育ってしまった状態や過去は不変だから、私自身の身の回り、可変な環境や社会のかたちをぐねぐねといじくりまわして心地よい瞬間を増やしたい。
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自分用リンク集
TVerで学ぶ!最強の時間割 間違いだらけの睡眠常識!睡眠の世界的権威 柳沢正史に学ぶ良質な眠りで人生を豊かにする方法 https://tver.jp/episodes/epbmtoa1qq
窓後進国の話題はもう10年以上前からだけど住宅はそんなにすぐ変わらないからな、耐震工事が追加でされるみたいに耐熱工事もできたらいいんだろうな。
ここ最近で読んで良かった本、知って良かった概念。