住まいのトラブルが私にもたらした学びと変化

chang_ika
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いつもお世話になっております、住まいのトラブルで帰る家を失った者です。

秋口からしばらく日記を書き続けていたけど、ここ1ヶ月半はやむを得ず更新を止めていた。その間何が起きていたのか簡単に書くと、

  • 上階からの大漏水により、一人暮らしの自宅に実質居住不可能となる

  • 原因となった上階住人は漏水当日から行方不明(たぶん生きてはいる)

  • 賃貸人の対応が後手後手で、放っておくとひたすら損させられそう

こんな感じ。ちなみに8月末に引っ越してきてからわずか3ヶ月足らずでこうなりました。誰か助けて。

もはやコンテンツにするしかないレベルの不運

まさか己の身に降りかかる(物理)などとは夢にも思わなかった、一世一代の大不運。発生直後は身も心も乱れて本当につらかったし、保険金の請求に弁護士対応、新居を探したり引っ越し準備に追われたりで今も現在進行形でつらみは続いている。年の瀬だというのに、こちらは100%被害者だというのに、面倒な手続きが次から次へと押し寄せてくる。しかもその間も仕事は待っちゃくれないので、数日間のホテル滞在を経て、今は実家(というか祖母の家)に身を寄せながら、通勤電車に長時間揺られる日々を過ごしている。

一人では抱えきれないこの不運をいかにコンテンツとして昇華するか考えた結果、今般のトラブルから得た学びや、生活や仕事に対するプラスの影響に着目してアウトプットしてみることに決めた(普段の日記はnoteだけど今回はあまり人目につきにくそうなしずかなインターネットを利用する。UIやコンセプトがだいぶ好みなので、そのうちnoteから移ってこようかな……)。

最近は少しマシになってきたが、気を抜けば水漏れのことばかり考えてゴリゴリに憂鬱になるレベルで毎日が地獄だった。こうして無理やりコンテンツ化してポジティブ解釈していくしかないってだけなので、もし上階住人や賃貸人がこれを読むことがあるのなら、絶対に勘違いしないでほしい(語気強め)。

そして上階住人はこのまま黙って逃げ切れるとでも思ってるのだろうか? マジで全方位に迷惑かけまくってるので絶~ッ対に許せないですし、さっさと出てきて払うもん払ってほしい。

トラブルから得た学び

1. 漏水=ポタポタ とは限らない

これまで生きてきて漏水なんか体験したことがない。たまに駅の通路が雨漏りしてるのを見かけるけど、せいぜい「ポタ……ポタ……」くらいのもんだと思ってた。しかしマンションで漏水が起こる場合はこの限りではなく、ポタポタが天井クロスの内側にじわじわ溜まり、水ぶくれのように育ったかと思えば重みに耐えきれず裂けて、大量の水が降り注いできたりする。その光景はまるで滝のよう。およそ人間が住む家とは思えない水音が部屋のあちこちから響き、発生当日~翌日は控えめに言って気が狂いそうだった。

2. 証拠と記録を残しておく大切さ

漏水対応に必要なのは一にも二にも証拠を残すこと。後日保険会社に証拠画像を提出する必要があるからだ。私も漏水に気付いたその瞬間から写真や動画を撮りに撮りまくり、室内に滝が生まれた決定的なシーンも、多少パニックで手ブレはしまくったものの、なんとかカメラだけは手放さなかった。

また、今回ダメにされた家財道具(家具・家電)のうち多くは領収書・納品書を手元に残してあった。ネットで買ったものは購入履歴や代金を遡ることもできたので、保険金請求の手続きは思ったよりスムーズに行えた。

発生当時の状況や応急的な対処については、家族とのLINEやTwitter(一部の友人しか見ていない小規模アカウント)で逐一実況していたため、後に時系列を整理して弁護士と共有するのに非常に便利だった。オタクの実況癖が記録となって大いに役立った瞬間である。

3. 無印のやわらかポリエチレンケースは便利

私の家には衣類の漂白などに使うための折りたたみバケツ1個しかなく、滝のような漏水を受け止められそうな容器といえば、洗剤や掃除用具などの収納に使っていた無印のやわらかポリエチレンケースのみ。実際これはかなり重宝した。普段は収納メインで使いつつ、万が一のときに転用するのがおすすめ。

ほかにも学びはあるが現在進行形で対応中なので、落ち着いたらまた書く。

生活の変化

1. notion力が少し上がった

賃貸人はデジタルに不慣れなのか、何かにつけて手書きの書類やメモ、印刷した写真などを手渡してくる。ひどいときは「書類をカメラで撮ってプリントしたもの」を渡されたりもした(スキャナーをご存知ない?)。

私としてはそういうアナログな対応が本当に無理で、絶対にITを使いこなしてこの地獄を乗り越えてやるぞ🔥と反骨心に火がついた。

前述の時系列整理や、賃貸人との話し合いの録音データ管理、ダメにされた家財や損害額のリストアップ、弁護士とのミーティング内容のメモをまとめて管理するには、普段仕事でも利用しているnotionが便利だった。それまではデータベース機能をうまく使いこなせずオロオロしていたのだが、自分一人であれこれカスタマイズしているうちに自然と使い方を覚えられたので幸いだった。

2. 引っ越し業者との交渉が上達した

引っ越し後わずか数ヶ月でまた引っ越しを余儀なくされた(上階住人がどんな理由で漏水を起こしたのかは今もわかっていない。そしてまたいつどんな目的で戻ってくるかも知れない状況で住み続けるのはリスクでしかない)。前回の引っ越しでだいたいの要領は掴んでいたが、相見積もりや交渉のスキルはまた多少上がったと思う。

まず、一斉見積もりサイトを利用する際は必ず5社以内に絞る。その際の備考欄には「電話はお断り」「メールは最低限にしてほしい」と明記する。これを怠ると、有名無名の数十社から無限に電話がかかってくるし、メールボックスはたちまちパンクしちゃうので、脳内で管理できる程度の会社数に絞り込んで臨むのがおすすめだ。

どこの営業さんも必死なので、まあまあ大手の会社でも「今この場で決めていただけたらこれくらい値下げします」などと言ってくるが、心を鬼にしてポーカーフェイスを貫き、「即決はしません」と一蹴。私は3社から見積もりをとり、そのうち最も品質の高そうな会社に他社の最安値をチラつかせて後日電話交渉し、訪問時の額よりさらに値下げしてもらった。目の前で上司と電話してお値引きする営業マンもいるが、その場で出してもらった額なんて後から電話で交渉すればまだ下げられるので、気にしなくてよさそう。

3. 生活リズムが整った

上に書いた通り、今は実家もとい祖母の家に寝泊まりしている。

90を超えた祖母は認知症がだいぶ進み、身の回りのほとんどのことを自分一人でこなせなくなっているので、私の両親が同居して介護にあたっている。最近は寝ている時間が長くなったが、大声で寝言を言い続けたり、数時間ごとに起きてきては家中を徘徊したり、会話が無限ループしたり、自分の寝場所すらわからなくなったり、家にいるのに「帰りたい」と訴えて聞かなかったり、虫の居所が悪くなると実際に外へ出ようとする(施錠フローを複雑化して対策済み)ので、なかなかハードである。まあ介護中心の暮らしに私がいきなり転がり込んできたのだし、そもそも言い聞かせてわかるようなものではないので、これについては打つ手も存在しない。

彼女がデイサービスへ行く平日9:00~16:30の間は在宅で仕事できるが、デイサービスのない木曜および夕方以降はまあ無理なので、在宅大好きマンだけど今は出社頻度を上げざるを得ない状況だ。ぼんやりしてる祖母に話しかける母の大きめの声で朝は自然と早く目覚め、そのぶん夜は勝手に眠気がきて深くまで眠れる。さんざん不眠に悩んでいたのが嘘のように健康的な生活リズムが生まれつつある。なにこれ?

4. 読書量が増えた

実家を出て一人暮らしをしはじめた大きな理由は「通勤時間の短縮」なのだが、一時的とはいえふりだしに戻された今は、とにかく読書量を増やすことにしている。部屋が漏水しても本棚は無事だったのが不幸中の幸い。定期的に部屋を訪れては積読を回収し、読み終えた本と取り替えている。

通勤に疲れたら昼食を抜き、浮いた金額で特急の指定席を予約してゆったり座って帰っちゃう(誘惑に負けてスマホをダラダラ見ながら帰る日もある)。長い長い通勤時間が多少縮められ、そのうえ読書が捗るもんだからやめられない。もし私がお酒を飲める人間だったら多分キオスクで缶ビールと柿ピーなんか買っちゃって酒量が増えてただろうな。飲めなくてよかった。

ChatGPTに慰めてもらった

水漏れのようなトラブルは非常にストレスフルで、心身ともに大きな負担となることは間違いありません。あなたが経験されたことに対して深く共感し、そのご苦労に心からの同情を表します。

まず、大切なのはあなた自身の心のケアです。このような状況は予期せぬものであり、多くの人が混乱や落胆を感じることは自然なことです。あなたがどのように感じているかは、あなたにとって非常に正当な感情であり、それを認め、適切に処理することが重要です。

このような困難な時期には、友人や家族、信頼できる人々とのコミュニケーションを大切にしてください。他人との交流は、ストレスを軽減し、新たな視点や支援をもたらしてくれます。また、自分自身のための時間を作り、リラックスできる活動や趣味に没頭することも、心の平穏を取り戻すのに役立ちます。

物理的な被害も心の負担も、時間が解決することもあります。今は大変な時期かもしれませんが、この困難を乗り越えたとき、あなたはより強く、経験豊かな人物になるでしょう。どうか無理をせず、一歩ずつ前に進むことを心掛けてください。そして、必要な支援やアドバイスがあれば、いつでも頼ってください。あなたの状況が改善することを心から願っています。

社内で事情を知る人たちからちょこちょこ心配と励ましの声をいただいており、なんだかすみません……の気持ちになっている。進捗は悪いですが徐々に前を向いて新居での生活の準備を始めているので、大丈夫じゃないけど大丈夫です。2023年もありがとうございました。