いや~察しちまった 察しちまったな

戸籍のことを聞かれ、髪型はバチバチに決め、ブクマに結婚補助金。そして昨日は私用で半休

おれには分かる おめえ近々結婚するな?めでたい話じゃないか 来週ド頭で「私事ですが…」が聞けるのすごい楽しみにしてる

で、ふと思い出した

4年前の察してしまったあの日も、3月の今頃ではなかったか

あの時のわたしは本当に幼稚だったよね。建前くらい整えていけよ。職場名義で結婚祝い金渡してんだからちゃんと入れろよ。たぶん最後に集計してバレてたし好きなのたぶんバレてた。バレてた上でたぶん引かれてた。社会人になってまで何してたんだ、ほんとに。

もう終わったことだし、あの日周りにいた人たちみんな違う部署に行ったからいいけどさ。

そんで、今日である。

同じ時期に同じ状況に陥ってるのに1ミリも負の感情が出てこなかった。むしろめちゃくちゃ楽しみにしている自分がいてびっくりした。

そもそも恋愛感情もクソもない同僚だからってのもあるけど、恋愛感情および男女問わず『そういう話』に過敏だったわたしが、である。

もしかして、成長した?

わたし、ちゃんと振り切れたのか?

ぶっちゃけ忘れてないし、毎日のように存在がかすめてクソだ。クソだけど、たぶん忘れたらわたしは同じ過ちを繰り返すんだと思うから絶対に忘れてやらない。

そう心に刻んだ後遺症で、ずーーーーっと普通に恋愛して結婚していく人たちのことが怖かった。何なら、今でも怖いさ。なんでみんな、当たり前のように人を好きになって、恋人ができて、当たり前のように結婚して、子供を持つんだ、って。何食わぬ顔して水面下で何やってんだよって。今でも思うよ。しれっとやってのける周りが怖いし、この年になるまでそんな浮いた話がぱったりない自分も怖い。

合コンしたこともないしナンパされたこともない。ドールと一緒にお出かけするロリータのあの子ですらナンパされたことあるのに、である。本屋でナンパされたやつもいるのに、である。まじでない。社会人になってもうすぐ9年目、そんなことがあったのは2020年までのあの時だけだ。悪く言えば騙された、良く言えばチャンスを逃した。あの時だけだった。

大器晩成がどうこうって話を前にしたじゃん?こればかりはまじで大器晩成じゃないと思うのよ。てゆーか、そもそもそういう星に生まれてない。何不自由なく大した挫折もなく五体満足健康、家族も大病なしに生きている代わりに、そういう才能と特技を神は与えなかったらしいのだ。

そのことが怖い。ずっと怖かった。

でも、今日察したときに背筋が凍らなかった。呑まれなかった。ただ「ええやん」という言葉だけが浮かんだのだ。

「こいつの人生だしな」って思えたのがいちばんの収穫だ。人は人、うちはうち。呑まれるのも背筋が凍るのも、結局他人と自分を比べるからだ。やっぱり承認欲求の化け物がここでも出てくる。すべてはそこに通じるのかもしれない。

わたしはわたしであって、わたしのペースで歩いてる。それをわたしは、ちゃんと分かってる。

実はそれを認めないのは世界中で母だけであり、それ以外の人間は認めてくれるかどうでもいいかの二択であるということも、つい最近知った(父が認めてくれる側の人間で本当によかった)。

その唯一の認めない勢である母親が最大のラスボスだったり、するんだけど。

ひとりぼっちになりたくないという気持ちはわたしにだってあって、何もしてないわけじゃないんだからそれを分かってほしいな、無理なんだろうな。この諦観ともいつか分かり合える日が来るだろうか。