メモ読んだよ〜てメッセージくださってありがとうございます。ネタバレ気にせず自分の感想&日本語版が出たときの答え合わせ用のメモですが楽しんでもらえてるなら何より…。
7巻106章のタイトルは"Taking the Helm, Four Martial Gods Transform into a Sword"で、剣がないなら剣になればええやんという発想に至ったんだな…ということがわかって楽しいですね。
■106章
とりあえず怨霊が人面疫をまき散らすのを阻止せなあかん。黒煙となった怨霊をクソデカ神像の拳で殴ってみるも四散するのみ。剣があればいいのに!と願う謝憐に「哥哥、剣を用意できる方法があるよ」と教えます。
……花城って、一緒に肩を並べて戦う存在というより、プリキュアでいうところのメップルみたいな…?助言役…?ドラえもんの方がしっくりくるけど…。これまでの戦闘とかでも「ここは任せろ」っていうのは風信や慕情や裴茗なんだよな。なので、あくまで花城って謝憐のガーディアンなのだなあ。
銅炉山の領域では神官の力は制限されますが、ここには名だたる武神がいるので霊体になって合体すれば剣になれるだろうという話。
選ばれたのは風信、慕情、裴茗、そして権一真です。引玉は権一真の名前を聞いて起き上がり小法師になっていた彼を元に戻すのであった。そして権一真は大好きな師兄を見つけて叫ぶのであった。
そんな彼を裴茗がうまくあしらって(もう保育園の先生に見えてきた)、剣に変身するのに位置取りするんですけど、そこでまたもめます。風信と慕情を隣にできないとかなんとかかんとか…。
ともあれ、剣に変身するのは成功して、謝憐は怨霊を切って切って切りまくります。めちゃくちゃ霊力を使って疲労困憊になり、後ろに控えている花城の頬を手で包んで口づけする謝憐。それを見て声もなく驚く武神たち。(ここで、権一真だけ「……?」てなってるのがかわいいですね)
謝憐はもっともらおうと花城の首に腕を回し深く口づけをする。これには我慢できなかった風信が「あんたたち二人は何をやってるんです!?殿下!?」と叫ぶ。「霊力を借りてるだけだよ!ただ借りてるだけ!適切な行為だから!」と言い訳するんだけど「借りるのにそんなことしなくていいんですよ。手を合わせるだけでいいでしょう?」と慕情に論破されるのであった。「あはは、見抜かれちゃった、じゃあこれってただ霊力を借りてるだけじゃないのかも、あはは…」ともごもご言う謝憐なのであった。
花城は一緒になって笑って、謝憐の顔を手で包むと額にキスして「落ち着いて」と言う。よかったねえ…。そんな場合じゃないけどねえ…。
しかし、このキス一つで謝憐は冷静さを取り戻し、再び剣を振るいます。勢いが増したのがわかって権一真は「つまり、霊力を今、借りてたんだ!あっという間に強くなった」と賞賛します。慕情はなにがしかを権一真に言おうとしますが、子どもっぽい彼に言ってもわかる話ではなく「そう、借りたんだ」とだけ返します。賢明。裴茗も「その通りだ。でも、君はそんなに親しく霊力を借りることはできない。わかったかな、奇英」と補足。大事ですね。
快進撃が続くかと思われましたが、白無相に阻止されます。彼は生身の片手で神像の片足を破壊します。神像は大きな音を立てて地面に倒れてしまいます。
痛みを感じないとはいえ、傷つけられた足は立ったり戦おうとすれば確実に破壊されてしまう。花城の心を注いだ傑作であり謝憐のお気に入りの神像がこんな風に破壊されたことに傷つく謝憐。
動けなくなった彼らを見て怨霊は喜び、外へ逃げようとします。白無相に対する激しい怒りを花城の表情に見て、花城が「哥哥」と呼びかけたとき、空が割れて閃光がいくつもきらめき怨霊を刺し貫いていきます。君吾の登場!
■107章
無間の怨霊の集団も君吾の剣にはかないません。
武神たちは元の姿に戻り、裴茗は「なぜここへ?」と問いかけます。雨師が、銅炉山の結界が破れたことを知らせ、状況がよくないと判断して君吾が来たんだって。結界が破れたのだから通霊陣も使えるようになるってわけ。
とりあえず鬼王の誕生は阻止して、神像も花城が修復できるらしいことがわかって(すごいね)、残った怨霊たちをどうするか話し合っていたところに、突然怨霊たちが消えてしまいます。白無相が縮地千里を使ってどこかへやったのです。
向かわせた先は王都。どこの王都やねん…ていうのがわからないのと、この世界の国って今いくつあんのかも全然わからんのやけど、とりあえず王都らしい。
王都は人口も多いし人面疫を蔓延させるにはうってつけなので、急いで探す新刊たち。南は風信が、北は裴茗が担当することに。裴宿は裴茗についていこうとしますが「お前はまだ傷ついているし毒から回復していない。雨師とともにいなさい」と止めます。「毒に、かかってませんが」とまだたどたどしい裴宿。「満足に喋られないでどうして毒にかかってないというんだ」と諭される裴宿。全て殿下の料理のせいだ…。
権一真は西に行きなさいと君吾に言われて「どうして西に行くんです?これから一体何をするんです?」と問い返す権一真。彼は起き上がり小法師になってからずーっとずーっと「なにこれ?」と思いながら過ごしていたのです。見かねた引玉は「私が一緒に行きましょう。道すがら説明します」と引き取ってくれます。苦労人だ…。
いつまで経っても自分の番がこないので慕情が「それで私は?」と尋ねて、「そなたはまだ拘留中だ」と言われる君吾。こういう危機にあってもそこ忘れないんだ。
「私じゃない!」と反論しますが「この事態が収まり真実が明るみになればそなたも自然と解放される」とにべもない君吾。
慕情が打ちのめされている姿に花城は臆面もなく笑います。相当恨んでるね!
雨師はみんなに助けが必要であれば呼んでくれと告げて静かに去ります。謝憐は自然と王都を探すことに。花城がサイコロを振って、二人で王都に向かうのであった。
王都に入ると深夜のためかあたりはとても静か。どの家も窓と戸をかたくしめています。謝憐は通霊陣で君吾に話しかける。そして、国師のことについて尋ねます。仙楽国での儀式は国師がとりまとめていたので君吾とつながっているのも国師でした。謝憐は彼がおかしくなかったかと尋ね、君吾は「失望することになっても聞きたいのか」と前置きした上で「彼はその才能を著しく過小評価していた。彼の知識と技術はそなたの想像をはるかに超えている」と告げ、「おそらく彼と私は同じくらいの時をこの世界で過ごしているはずだ。もしかしたら私よりも長く」と続ける。
これを聞いて、謝憐は国師が烏庸国の太子殿下の側近4人のうちの一人だと確信します。
全部読んだ後だから思うんだけど、殿下って人の言うこと信じすぎだしもうちょい可能性をいろいろと考慮したほうがよくないですかね?これで花城が「いや違う」つったらそっちの意見にも引きずられるんでは?
「何故、それを私に言わなかったんです?」という質問に「長い間確信が持てなかった。仙楽国が滅亡した後、彼を見つけて無力化した。しかし最後には彼は逃げてしまった」と答える君吾。
「なぜ、彼を無力化する必要が?なぜ一度でも私に教えてくれなかったんです?」と問わずにはいられない謝憐。君吾は「その二つの質問は同じことだ」と言います。
謝憐は花城の手をかたく握って、花城はもう一つの手も重ねてあげる。
「これを聞いたときそなたが失望するだろうと言った。しかし、今は他人に失望することに耐えることができるだろう。無力化し、告げなかったのは、彼がそなたの中にある何かを目覚めさせようとしていることを知ったからだ」
気になるところで108章に続く!