天官賜福 英語版 7巻121章 メモ

A4(えーよん)
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謝憐はあの結界は炉からあふれる怨霊から守るためにあり、あれが壊されたら三度目の人面疫が広がり今度は全世界の人たちに降りかかることを告げます。

裴茗は鼻を擦って「一つ確かめさせてくれ。陛下、私には別の選択は与えられない、そうですね?」「もちろん、私はもう一つ用意している。そなたが下界に降りるなら、そなたを行かせる。そなたがそうしないならば、彼らを行かせる」

その彼らとは、宣姫、容広、刻磨のことです。最悪。

「小裴将軍もいるな。そなたは自分の子孫をとても高く評価しているのだろうな。半月関で人々を死に追いやったことが発覚したとき、そなたは彼の罪を隠そうとし、天界にとどまらせようとした。そしてその罪を他のものにかぶせようとした」

これは容広の、裴茗がひどい友人で、戦友たちよりも自分のひ孫を大切にしていることを激しく罵ったことからも証明できます。でも仕方ないよね。裴宿って、庇護欲を駆られる感じがするし。日本語吹き替えの声も増田俊樹だし。容広より裴宿を取るやろ。

「このことについてもう少し考えさせてもらっても?」「私の忍耐にも限界がある。長くは与えられない」

三人の鬼はそれを聞いて顔を輝かせ、動けるようになると裴茗に襲いかかった。明光殿の門は閉じられ、謝憐はその中から叫び声と引き裂かれる音を聞くが、君吾に引っ張られて次の場所に連れて行かれる。

「何を考えているんです?」「次だ」「次?」

今度は郎千秋の住んでいる泰華殿にやってきます。そこには戚容もいて一緒に中に入る。もう最悪の展開にしかならんやろ。戚容は郎千秋を挑発し、郎千秋は当然、怒りに我を忘れる。

「いったい、何をやってるんです!?こいつを見せびらかすために連れてきたのか!?」と謝憐に怒鳴る。「まさか!落ち着いて!」と言う謝憐だが、落ち着けるか?

「私は冷静だ!何が起こっているのかさえわからない!」と潔く言う郎千秋。あ〜、全部山下大輝の声で再生される。かわいいですね。

君吾は彼にも下界に降りて結界を壊せと命じます。そうすれば戚容を引き渡すと。それを聞いて戚容は飛び上がります。戚容は永安国の郎一族を殺したのです。郎千秋は戚容を間違いなく惨殺する。

「そうでなければ、私はそなたを青鬼戚容に渡す。彼の手によって殺された永楽の王族たちの中に一人加わることになるな」

郎千秋の顔は暗く恐ろしくなっていく。戚容は「待て!」と叫び謝憐も「狂ってる!なぜ彼らにそのような選択をさせるんですか?私に何を見せようとしているんだ!」と叫ぶ。

それをまた君吾に聞くの!?こいつが言うことはほとんど嘘なんだから、説明させても無駄なのでは…て思うけど、私は見守るしかない。

どっちに転んでも地獄の展開ですが、君吾は「彼らが決断を下すのを見たくないなら、なぜ代わりをしないのか?」と言います。「仙楽、全てはそなたの頑固な気まぐれの結果だ。最初から私の指示に従っていれば、今、このような選択に直面することもなかった」

「あなたは、私のせいだと?なぜ、私にこんなことを強要するのですか?」

「私を憎むか?憎しみだけでは意味がない。必要があるなら私を倒せ。だが、そなたはどうだ?」

君吾は続けます。

「当然、今のところはそうではない。しかし、結界を壊せば、そのようなことができるようになるかもしれない。壊せば、私はあなたの体にかけられた二つの呪枷を外す」

呪枷は八百年の間、謝憐の力を封じていたので、解放したらどんなことになるかわからんらしい。呪枷って、ただ使えなくするだけじゃなくて、抑え込んでためとくことができるもんだったのか…?だからなかったら君吾だってかなわないって花城が言ってたのか〜。

ここへきて、戚容は郎千秋が結界を壊す方を選ぶのではないかと恐れ、郎千秋の視線は謝憐と戚容の間をせわしなく行き来する。

突然、君吾の手が謝憐から離れる。彼の表情は穏やかで冷ややかに。そして、顎を少し下げ、首にかけられた湾曲した銀の刃を覗き込む。

湾刀厄命だ〜!!!!!

ということは花城が来たってことなのですが。まさしく花城が来たのだった。

「三郎!」「仙楽、あなたは私の目と鼻の先で、鬼王と関係を持つことを敢えてしたのか。なんと大胆な」「鏡を見たらどうだ?この件について何か言う権利はあるか?」「花城の犬野郎…どうやってここに上がって来た!?」

と、沸き立つフロア。

これを好機に、謝憐は芳心を抜いて郎千秋を縛っていた結界を破り、「千秋、走れ!」と叫ぶ。郎千秋はまだ怒りに燃えていたので、戚容に突撃。大剣を使って細切れにしようとしますが、谷子が「お父さんを殺さないで!」と訴えます。「どけ!君の父親は取り憑かれてるんだ。きみの父親じゃない!」戚容は谷子をつかんで「近づくとこのガキを殺すぞ」と脅す。「お前の息子じゃないのか?この子はお前を守ったんだぞ、なのに盾にするのか?汚いクズめ」「安いものさ。また種付けするだけだ」

「もしそうだとしたら…」と軽く言う君吾。その響きに危険なものを感じます。が、すぐに外から「火事だ!」「何もかも燃えているぞ!」という声が。

謝憐が外に確かめに行くと、夜になっている。でも天界の空は赤く燃えている。ほんとに火事になってるんで。

「何をしているんです?火をつけるなんて!神官はみんなあなたの命令で宮殿の中に幽閉されているんですよ!」と、真っ当なことを真っ当でない君吾に言う謝憐。もうええねん!こいつに何を言っても無駄や!でも話が進まないからそう言うのはわかる!

神官は霊力も封じられているので、要するに、彼らは自分の家で焼死するってこと。「誰が生きていようが死んでいようがどうでもいいってことだろう」と花城。

郎千秋もショックを受けて、その隙に戚容は谷子を連れて逃げ出します。待てと言って聞くわけがない戚容なのだった。

「千秋!他の神官たちを解放するのが先だ!」「はい、師匠!」

謝憐の言葉にすぐ返す郎千秋。うう〜、ここの師弟もいいですよね。あんまり描写がないからどんな感じだったのか…。アニメでだいぶ補完されてましたけど。

さて、厄命を抜いて、花城は嵐のような銀蝶を呼び出します。千もの大群が君吾を繭に包み込みます。そして謝憐の手を引いて「行こう!」と連れ出す。

しかし、銀蝶は君吾を長くは留めておけない。通りへ出ると、郎千秋はたくさんの警備を打ち倒し、多くの神官たちが解放され、神武大通りにあふれかえる。「どうして燃えているんだ?誰が放火した?」「ふつうの火じゃない。消せない!」とパニック。戚容の声もして「くそくそくそ!君吾のやつめ、狂っちまった!この俺がここにまだいるのに!自分の領地に火をつけるなんて、彼は本当に頭がおかしいよ」

風信も南陽殿から出てきたけれど誰かを探している様子。誰かって、蘭菖と錯錯しかいないよ…。慕情は「どうやって逃げる?」と尋ねますが、ここから脱出する方法はない。「飛べるか?」「みんな怪我をして霊力も封じられている。ここから飛んで出るのはできない」

宮殿から出られたとて火の海にとらわれたままなのだった。

そこで、地面が大きく揺れます。「何が起こっている?地震か?」「ここは天界だぞ、空の上にある。地震が起こるはずがない!」「じゃあ、何が」とパニックになっていると、火に照らされた空の下、めちゃくちゃでかい頭が現れる。その顔は微笑んでいて、とても穏やかで慈悲深いものだったのですが、どこまでも続く闇夜と血に染まる炎を背景に、それはとても不吉に見えた。

わーい!!!!!でっかい神像再びです!!!!!

謝憐は唖然とします。あの神像は銅炉山の領域に倒れているはずで、彼の制御なしでは飛べないはず。どうやって、霊力も命令もなしにやってこれたのか?

そこで、神像がきらきら光るものに包まれていることに気づきます。近くでよく見てみると、それは神像が放っているものではない。それは、何万もの銀蝶とランタンで、頭のてっぺんからつま先まで神像を飾っているのでした。

銀蝶とランタンが神像を天まで運んできたのです!

さ、最高……。この、展開、好きすぎる……。

122章に続く〜!7巻はあと3章で終わりです。

@checaldooggi
書くことを続けられたらいいな。読んでくださってありがとうございます。 天官賜福とさはんにハマっているのでその話が多めになるかも。 匿名の質問箱はこちら mond.how/ja/checaldooggi