1人多くいると聞いて、数え間違いではないかといぶかりますが、あぶり出すために銀蝶を使う謝憐と花城。怨霊を追い立てて、この群れが近づかない人が「最後の1人」だろうと見当をつけます。……いつも思うんだけど、予想立てるのがザルというか、「そうなの!?」てなるんだけど、そうなの!?常に希望的観測な気がする…。まあ、当たってるからいいんですけど。
で、特定したところ、彼の顔を見て「国師!?」てなる謝憐。
国師も長生きだね!!!!!
しかも、謝憐の記憶の中では30過ぎくらいだったのが、今は25歳くらいに見えるらしい。
国師である梅念卿は謝憐の首を絞めようと突進して(!?)きますが、花城が隣にいるので安心です。十数メートル先まで吹っ飛ばされました。
いきなり乱闘が起こって人々は混乱する。確かにな!よそでやれ!
梅念卿は円陣を壊そうとし、謝憐はルお家で止めようとしますが、巻き付く前に剣が一振り現れて梅念卿の行く手を妨げ、しかも白い光と共に白い鎧を着た武神が現れます。君吾、また来た。暇なんか?
「陛下、なぜここに1人で?」「銅炉山は落ち着いた」「どうやって?」「新しい障壁を作った」「白無相は?」「銅炉山では見つけられなかった」
さて、君吾は光と共に現れたので人界の人々からは膜がはったようになってて見えないらしいです。神様がぼこぼこ出てきちゃびっくりするし、さっさと怨霊どうにかしてって話ですよ。
君吾は梅念卿に「久しいな、仙楽国師」と呼びかけます。梅念卿は計画を邪魔され君吾に憤っているように見える。謝憐は「国師、貴方は誰なんです?」と問いかけます。「もう知っているでしょう、殿下」と彼は答え、やっぱり烏庸国太子の守護者の一人なんだと知る。
「烏庸太子は白無相なんですか?」とさらに問いかけると、君吾が「仙楽、烏庸太子とは誰なんだ?」と尋ねる。
はいはい茶番ですね!!!!!
上天庭に戻って話しましょうということになり、怨霊は鎮めるのに7日間かかるから、その間花城が残っててくれることになります。「何も言う必要はないよ。俺はここであなたを待つ。俺に感謝するなら、哥哥は終わったらすぐ俺のところに戻ってくるだけでいいよ」と言う花城。健気ですね!
光の膜は中で何が起こっているかを人界の人たちには見せなかったのですが、外から師青玄が騒ぎ、彼も一度は神官であったので膜は「いいよ、入りな」と師青玄を入らせます。認証ガバガバじゃない?だからスパイ送り込まれるんじゃない??
師青玄は中に入って君吾がいるのでびっくりする。君吾は笑って「息災か」と尋ねるのだった。師青玄にとっては、彼の兄がしたことで負い目があるので君吾に顔向けできない心境ですが、君吾はそれには言及しなかったのでほっとする。
君吾は梅念卿を天界に連れて行くと言って先に戻る。謝憐は後から戻ることになりました。
花城と師青玄に送り出されます。「大変な仕事を、ありがとう」と告げると花城は彼を抱きしめため息と共に「かなり大変な仕事だ」と含みを持たせて言います。
「俺の隣に哥哥がいてくれればいいけれど、でも、彼はまたあそこに行くんだ、俺を残して。より大変になったよ」と平然と言い放ち、師青玄は「あはは、血雨探花は面白いね、殿下が天界に行ったら、君がひとりぼっちでさみしいみたいだ、まるで新婚か何かみたい!ははは!」と無邪気に言う。
言外にそう言ってるみたいですね!?
師青玄に謝憐は「あー、風師、ちょっとの間外に出ていてくれるかい?」と幕の外に出して、花城と二人きりになる謝憐。
謝憐は勇気を振り絞り、両手を花城の肩に置き、しばらく体を安定させた後、飛び上がって花城の頬をつつく。
殿下!!!かわいいですね!!!
しかし、不意に次の瞬間、何かが彼の腰を締め付けます。花城が彼を抱きしめたのです!
かわいいですね!!!!!
「俺をなだめようとしているの?」花城は不機嫌そうに、半分本気で、半分作ってるみたいに言う。ここ、年下って感じでめっちゃいい。花城が拗ねるの、本当にいい。惜しむらくは彼が大人の男の姿ってことですが…。これが…5巻のあの子どもの時の姿で言っていたら…私は発狂してた。
「違うよ」「本当に?でも、俺から霊力を借りていたときは、こんなふうじゃなかったでしょ。俺があなたに力を貸さなくなったら、こういうさよならの挨拶になるの?」「……」
そう考えると、謝憐は自分が誠実でないのではないかと心配になる。
「ごめん。そういう意味じゃなかったんだ」
しかし、謝ってから考えれば考えるほど、本当にそういう風に見えてしまって、そこで殿下は何をしたかというと、花城の返事を待たずに、行動します。
飛び上がって彼の首に腕を回して抱きしめ、花城が求めていた場所にたっぷりキスをします。
幸運にも、師青玄はその瞬間を選んで割り込んできて「殿下、考えたんだけど、君たちがお互い別れの挨拶をするなら、私を追い出さなくてもよかった、そうじゃないか?殿下?あれ、殿下?どうしてそんなに早く去ってしまったの?」と締めくくってくれる。
謝憐はたどたどしい足取りでその場から逃げ出したのでした。
わーい!!!!カウントできるキスだ!!!!!純粋なやつ!!!!!!
しかし、こんなに相思相愛なのに、どうしてお互い何も告げていないんでしょうね。早くお互い、好きって言ったほうがいいと思うよ。
111章に続く!