1月下旬に届いてからもう1ヶ月以上経ってる!!!!!
私の希望的観測ではもう8巻まで読み終わってるはずだったのに何故だ。
途中で人渣反派自救系统の英語版をはさんでしまったから!?それはそうですね。
正直に言うと、英語の読みやすさで言うとさはんの方が読みやすい。翻訳者が違うからなのか、作品のジャンルが違うからなのかわかんないけど、どっちかというと後者だと思います。あと、物語の複雑度が全然違う。天官賜福のほうがcomplicatedで「何!?」の連続です。人渣反派自救系统も物語の深さはあるんだけど、そこまで掘り下げていなくて、読者の想像にお任せしますってとこが多いと思うんですよね。でも、天官賜福は、物語の深さがそもそも底が見えなくて、その上登場人物多いし、全員問題抱えてるし、4巻時点で「全員分の人生(神生?)の精算、するか…」て思ってる。
それはともかく、読むのはとても楽しいし花怜のふたりのやりとりには悶えているし夢中になっているので、早く5巻〜8巻まで駆け抜けたいと思います。
ところで、私は読むときは辞書はほとんど使わず、意味がわからんときだけ辞書で単語を調べて翻訳アプリも使ってないんですけど、今日、なかなか読み進められなかった4巻の最後の方をDeepLに入力して読んでみました。
使わない方が絶対に早いし、「ニュアンスが違う!」て思ってしまってあまり向いてなかったですね。たまに自分でもしっくりこないときに使おうかな。
■3巻
3巻は邦訳版2巻の第29章から始まります。2巻の続きが読める!白無相の正体がわかる!とわくわくして読みましたが、結果から言うと、わかりません。でも人面疫の感染の仕方だけ教えてくれた…。殿下がすごく怒ってました。
邦訳で読むのと英語で読むのだと、これもまたニュアンスが違うんですけど、どちらも楽しめるので、いずれは繁体字、簡体字にも触れてみたいです。
もうほんとね、この、三人親子が死ぬところ、殿下が間に合わなかったところ、泣いてしまう。それから、郎英の殿下への言葉も英語だからなのかすごく直裁で、突き刺さる。
仙楽国の滅亡までの過去編は、紅紅児が太子殿下に誓い、太子殿下は地上を離れるところで終わります。
とりあえずここのところだけに言及すると、足切るところとか永安の人との関係とか、全然殿下の思いと行動と周囲と噛み合ってなくて「最悪のマネジメントだ…」て胃が痛かった。人を救うのに神様の力は実はいらないんだ…て思っちゃって、考えさせられますね。
神様がいて、信仰が力となり、助けてもらえることがあるこの世界の精神性というのが私にはいまいち想像できないんですが、郎英の行動にはめちゃくちゃ共感するんですよ。そして、ただ救いたいだけなのになぜ何もかもが反転してしまうのか、起こってしまったことすべてがどうしようもなくてつらくて仕方がなかったです。
この過去編、語られはしたけど何も解決したとは思えないまま、時間軸が現在に戻ります!
表紙からして、水の中に入って何かあるんだろうな…と思っていましたが、思わぬところで二人がキスすることが挿絵からわかりました。ありがとう、英語版。我慢できなくて先に挿絵で先の内容を確認して、とにかくそのシーンにまで進もうと読み続けたのが3巻となります。
現在軸は天界での中秋節ランタンバトルからスタート!
ランタンバトルってなんだよ…て思いながら読んでましたが、景気の良い攻の行動が見れて最高によかった。
そもそもランタンバトルというのは、天界の神官たちが人間界で自分達に捧げられた灯籠の数を競う遊びです。この遊びの前に別の余興もあって、半月関での三郎と謝憐の冒険活劇が上演されたりしてました。
神官はほぼ全員参加するようなので、ここで師青玄のお兄さん、師無渡が登場し、裴茗、霊文と三人仲良く過ごす姿が見れたりします。
で、いよいよ灯籠の数が発表されるのですが、一位は誰かって、読者の期待通り太子殿下で、誰がそんなに捧げたかって、そりゃあ花城でしょうよという、思わず「嘘やろ」と言ってしまう展開が繰り広げられました。私はもともとどっちかがどっちかに景気良く金や権力を使うカプがすごく好きなので、めちゃくちゃ嬉しかった。二位の師無渡でも千に満たないのに、謝憐は三千ですよ。ワハハ。あと、師青玄がめちゃくちゃ喜んでくれたのも嬉しかった。よかったね、太子殿下。
ランタンバトルが終わったあとは廟に戻って胎児の悪霊事件が起こります。近くの街の裕福な商人を助ける謝憐。胎児の悪霊を捕まえるために、なんと妊婦に変装します。人助けとはいえ、いつも女装してる…。で、解決のために奔走していたら湖らしきところに入り溺れかけたところを花城が助けてくれて、それがキスだったわけです。
助けるためのキスなので唐突なものだったんですけど、ここで私は「このキスがあって5巻の二人はなぜあんなにも普通でいられるのか…?」という疑問が。
他者との接吻が初めての謝憐はめちゃくちゃ動揺して花城にも心無い言葉を投げつけたり行動そのものがおかしくなる。花城はあくまで太子殿下の心の安寧を願っているのでふつうに接する。それで落ち着くんですけど、読んでる私からしたら「このキスはノーカウントか…」ですよ!事故や救助における口の接触はキスじゃないってわけね!とプリプリするのであった。
ここの花城がほんとうに献身的で泣けてきます。竹笠がないないと騒ぐ彼のために探してあげたり…。
鬼市に着いて花城は謝憐を案内して、鬼たちにも好意的に迎えられて少しずつ平静を取り戻す謝憐。そんな彼に花城はさらに「作ったんだ」と千灯観(千灯廟?)という太子殿下を祀る寺院を見せます。この鬼、なんでも作るな。すげえよ…。
ここからの二人のやりとりもよくて!何がいいって、花城が字がうまく書けないことが発覚するんです!賽子の振り方レッスンの反対で今度は書道のレッスンを謝憐がしてあげる…。このシチュエーションを思い出すだけでよだれが出てきますね。
ところで、胎児の悪霊はどうなってんというと、どうもなってなくてですね、胎児の悪霊のお母さんがどうやら初めて鬼市に謝憐がやってきたときに声をかけた鬼の女性ってことがわかり、父親が誰やねん問題に発展します。そして、どうも父親は神官らしいということがわかり、鬼の女性・蘭菖を連れて天界に行くことに。そこで父親は謝憐だと嘘をつかれたり、でも彼女が持ってる父親に関係するものが、謝憐が仙楽国太子だったときに作らせた黄金のベルトだったり、じゃあ仙楽国に関係すんの?とさまざまな憶測が飛び交い、ぐちゃぐちゃに。結局、慕情が預かることに…(何故…)
ここでもまた何も問題が片付かないでとりあえず終わることに!ひとつでもいいから何か解決してくれへんか?胎児の悪霊の声を聞いて「そういや鬼花婿事件の時に聞こえた子供の声ってこの声だよな〜」なんて言われた私は「まだあれ、解決してないの!?」てなったよ。いや、事件としては解決したけど、まだ関係あるってことやろ!?
これでやっと3巻の三分の二です。4巻までたどりつけるのか、私…。
さて、とりあえず胎児の悪霊と蘭菖を天界に置いてきて、再び菩薺観に戻ってきた謝憐。相変わらず戚容がいて戚容は人間の体から出てこずえらいこっちゃなのですが、そのままにされている。(解決する気、ある?)郎蛍と谷子の子供たちは胎児の悪霊事件の際に商人の家に預けていたので、二人を連れて帰ってようやく日常生活が始まるかと思いきや、今度は厄命だけがやってきて若邪とバトルしたりします。なんなんだ、一体。
もちろん、厄命が一振りでやってくるわけないので花城も登場して、束の間の日常生活が始まるかと思いきや、師青玄と明儀が二人してやってきます。何故か女相で。お客様に謝憐は渾身の煮物を振る舞い、二人は倒れます。花城は殿下を甘やかさずメシマズって言ってあげた方がいいと思う。食材もかわいそうやろ。
二人がやってきたのは白話真仙について知りたいため。明儀は師青玄の付き添いです。そこで、師青玄は自分の生い立ちを語ります。豪商の家に生まれたが両親が死んで師無渡は飛翔し、弟を部下に任命し中天庭の神官にし、その後師青玄も飛翔して風師になったこと。人間であった子どものころ、彼は白話真仙に不幸になる呪いを受け、守られるように育ったこと。そして、再び白話真仙の声を聞いたこと…。
謝憐はかつて白話仙人には二人会ったことがあり、仙人と言われているが実際は妖怪で、対処方法だけしっかりしていれば大丈夫!と請け負います。太子殿下が「大丈夫!」ていって、ふつうに大丈夫だったことがないんだけど、大丈夫か?
師無渡は弟を溺愛しており、彼に心配をかけたくないから内緒で一緒にきてほしいと頼まれて、新たなる冒険に出かけるのだった。……大丈夫か?
■4巻
さて、白話真仙を探しに明儀の敷いた縮地千里を使って出かけた4人(花城もついてきてくれた)。着いたところは「ここ、どこ?」。
で、もうすでに罠にはまってしまってるとなるのですが、こういうときのセオリーでは、縮地千里を使った明儀が犯人じゃないですか?それを疑いながら、ともかくも着いた先を捜索する4人。
博古鎮というとある町に着いて早々、めちゃくちゃこわい祭・血社火に遭遇して、そこで賀の伝説を聞きます。彼は非常に優秀な青年だったが生まれが貧乏で、なんとか大成しようとしたが不幸が重なり家族も婚約者だった女性も失ってしまう。寒露の前夜に狂った彼は自分達を虐げたひとびとを殺す。彼は無辜の民を虐げたひとびとを殺したので喜ばれ、今でも祭りの主人公となって讃えられている。
これがいったいどう繋がるのだろう……と思いながら読んでいると、物語はどんどん恐怖方向に展開していきます。
合間に、花城と謝憐が服を脱がし合う王様ゲームみたいなことがはさまったりするんですけど、ほんと、そんなエピソードあったね!?て忘れるくらい、このあとがこわかったよ…。
結局、白話真仙がなんだったかというと、この妖怪を取り込んでいたのは四大害の一人、黒水沈舟。その名が賀玄。つまり、賀は死後、鬼となり、銅炉山の殺し合いで残って鬼王になった。そして、彼が生前不幸となったのは、師青玄との運命を取り替えられたからというのです。
運命を取り替えたのは師無渡で、弟を守るため神の身でありながらこのような人生をめちゃくちゃにする方法を取ったのだった…。
書くとすごい単純化してしまうんだけど、読むのきつい…の連続でした。裴茗と花城がいなかったら挫折してた。
とりあえず、黒水沈舟が関わってるなんて最初はわからんから、白話真仙を探すわけですよ。そしたらよくわからんうちに、師青玄がいなくなって、彼を探したら法力がなくなって人間になっちゃってて、そんで師無渡が黄金の乗り物で迎えにきて「うるせえ〜っ」て感じだったんですけど、いったんそれで落着かな?となるものの、「あいつらに関わるのやめな」って花城に言われたのに謝憐は「私をずっと助けてくれた師青玄を助けたい」といって彼を助けるんだけど結局、全てが明るみになって全部ぐちゃぐちゃに…。
しかも明儀はほんものの明儀じゃなくて、黒水沈舟が化けててですね…。え?ていう…。こっちの気持ちもぐちゃぐちゃだよ。
師無渡は天罰にあってて、それでなんの罪もない漁師たちが巻き添えになってるからそれを助けるために、人間になった師青玄と、謝憐と明儀(このとき正体はまだわからず)といつの間にか登場してくれた花城と裴茗とで現地に赴くんですが、そうしたらいつのまにかあら不思議、南シナ海に行っててですね…。黒水沈舟のナワバリにきちゃった!てなって…。そんなことあるんですか?(ある)
で、この海は棺じゃないとどんな船でも沈むらしいんですよ。どんな力学か知らんけど。だから、沈むんですね…。謝憐と花城は無人島に流れ着いて、そこで野うさぎを食べます。なぜなら、謝憐のお腹が空いていたから。花城が捕まえて焼いてくれたんです!すげえよ、君ってやつは…。
そして、島から離れるために棺の船を作ります。棺の船ってどういうこと?棺桶の形をしていたらいいの?しかし、とりあえず作ったら浮いて沈まなかったので、二人で乗り込みます。密着して「あれ、これって…」という、「ある!エロゲとかでこの流れ、見たことある!!」ていうエピソードなどがあり、裴茗たちと合流して島に戻っちゃいます。このとき裴茗には「もうちょい大きい棺、作れば?」と言われます。ほんとそのとおりだよ。裴茗、言ってくれてありがとうな…。
無人島は黒水島といって、森があって動物とかいるっぽい。裴茗は脱出するために「棺作っとくわ」って言って待ってて、謝憐、花城、師青玄、明儀、師無渡は探検することに。湖があって、ここを進むと黒水沈舟のおうちの幽冥水府ってところに着きます。このあたり、混乱しててもっかい読まないとわかんないんですが、とりあえず全員で合流して、白骨死体とか見つけて「こわ…」てなって、ここから一方通行で縮地千里使えるってなり、明儀が陣を敷いて脱出します。一人ずつ。ここで、明儀があやしいと思いつつ、裴茗を残していくのか…で笑いが止まらなくなった。だれも裴茗のこと言わないんですけど。
謝憐は無事に菩薺観に戻ってきて霊文に「みんなどうなった?」て聞いたら「誰も戻ってきてませんけど」となり、謝憐はSoul-Shifting Spellとやらを使って、師青玄の体に入ります。すると、師青玄はまだ黒水島から出れてないし、明儀に追いかけられる。ここ、ほんとうにほんとうにこわかったよ…。
幽冥水府に戻されて、そこで師無渡と師青玄の二人は再会するんですけど、明儀はすでに亡く、黒水沈舟が化けていたこと、そして彼の正体が運命を取り替えられた賀玄であること、二人の神官の兄弟がいかに酷薄であるか罪を突きつけられます。で、最終的に、師無渡は黒水沈舟の手にかかり死にます。そこで謝憐は自分の体に戻ってきます。
「私には何もできることがなかった…」て言うんですけど、ほんまそうで、いまだに私も飲み込めてない。裴茗だけがいつも裴茗ですごいなって思う。
これでまだ五分の三です。まだあるの!?(まだある)
なんもできることないなってなって、じゃあうちくる?と花城に招待されて謝憐は再び鬼市に。カジュアルだな。で、ここで表紙のキスのシーンが…。花城の鬼の力が暴走して組み敷かれキスされるものの、彼を落ち着かせるために謝憐からも口づけします。よかった…謝憐が少しずつ歩み寄ってる…。
そういえば忘れてたんだけど、島に流れ着く前にも、謝憐は人工呼吸のつもりで花城にチューしてるんですよね。後で花城に「やり方間違ってるから絶対他のひとにしないで」って言われていた。
3巻のキスがノーカウントか…て絶望してたけど、ちゃんと芽吹いていてよかったです。
なぜ鬼の力が暴走したかというと、銅炉山が開いたからで、銅炉山が開くと鬼が集まり殺し合いを始めます。そして新しい鬼王が生まれる(かもしれない)。
謝憐も天界に呼ばれて「捕まえてた鬼たちが逃げちゃった」て言われます。天界のセキュリティ大丈夫!?!?(花城が容易にやってこれる、明儀に成り済ました黒水沈舟がいた、そして脱走する)
その中で錦衣仙という500人くらいの人間の血を吸ってる衣の鬼を探してきて!て君吾に命じられる謝憐。やれやれ、また冒険の始まりか。で、権一真と一緒にその任務やったら?って言われる。
菩薺観で権一真と郎蛍と過ごして錦衣仙を探して霊文に報告したら、霊文がやってきて「私が預かりましょう」って言われるけど、「まだ調べたいから、それでわかんなかったら明日渡す!」と言って帰して、次の日大量の衣と一緒に霊文宮に持っていって「あなたが錦衣仙の製作者ですね?」と暴く太子殿下。
どういうこと?????
錦衣仙というのは、とある救国の英雄の若者が、あまり知能が高くなかったために周りからは馬鹿にされており、その中で彼が唯一愛した女性にもらった服(服なんか?)を着るために腕を切り落とし、足を切り落とし、最後には首を切り落として死んで鬼になったという、なんともスプラッターな生まれの鬼で、それを作った…つまり、服を渡した女性が霊文らしくて…!?
天界の神官、ちょっとやばいやつばっかじゃないですか?????
これ、飛翔の条件ってなに? こんなん、君吾が全ての黒幕じゃないですか?????
崇め奉ってる人間の気持ちにもなれよ!!!!!
霊文を逃すつもりはなかった謝憐だけど、最後に錦衣仙に会いたいといって菩薺観にやってきて、そしたらめっちゃたくさん僧侶がやってきて花城を探してて、彼らと戦うことになっちゃって結局霊文も錦衣仙も逃すことに…
また問題解決できてない…
でも、ここのエピソード、めっちゃかわいいところがあってですね、霊文を若邪で縛って菩薺観にやってきたら、郎蛍が一人で掃き掃除してたんですよ。で、霊文と錦衣仙を二人きり?にしてあげてる間に、料理を二人でするんですけど、そのときに殿下はたくさんの質問を郎蛍に投げかけて「僕が悪かった」って言わせるんですね。その声は花城のもので、だから、帰ってきた時にいた郎蛍はずっと花城が化けてて、その彼に「これまでたくさん神官とかきたけど、誰がかっこいいと思う?」「お金持ちは?」「尊敬できるのは?」って聞いてて、それに「赤い服の人」って答えてるその人そのものってのが、なんかもうかわいくてね…。笑い転げる殿下もかわいいし、どうしてずっと二人でこういうたわいもない時間を過ごせないんだろうと首を傾げる私です。
問題は山積みですが、5巻はいよいよ銅炉山にGO!
5巻を先に読んでる時は何が起こってるのかさっぱりだったけど、わからん部分もだいぶ解消したので5巻はすぐ読めることでしょう!
それにしても、3巻と4巻でこれだけ接触がありかなり親しい交わりがあったと思うのですが、なぜ5巻の二人はあんなにあっさりしていたんだ…!?やっぱり事故と暴走を抑えるのと救命はノーカンキスになるのか…