しずかなインターネットって、月一で大体何字書いたよ〜みたいな報告してくれるんですけど、3月は9万字もいっててびっくりした。
かつてウスイホンを作っていた頃、1万3千字でも泣きながら書いていたのに…。まあ、英語を自分で訳してざっくりと載せてるんだから、それくらいたまるものなのかもしれない。でも、けっこう端折ってるので、天官賜福が単純に長いのだろう。魔道祖師も長いなあと思ったけど。
さて、風呂場イベントで服を着たら誰かの気配を感じた謝憐。若邪は戦闘態勢に入ります。現れたのは引玉で、彼は地師のスコップを持っていたので地中を掘り進めてきたのです!こういう、spiritual deviceは使えるらしい。
穴の中にいる引玉を引っ張ろうとして、謝憐の体は勝手に後ずさりします。それは師青玄の魂が謝憐の中にあるからで、彼は月牙鏟を見て動揺したのです。が、そんな場合ではないと思ったのか、体の主導権をすぐに謝憐に返してくれる。
謝憐は引玉と一緒に地下に降ります。
月牙鏟が天界のバリアにも穴を開けられないかと尋ねますが、できないと思うと引玉。
師青玄は「月牙鏟ではいくら掘っても天界からは出られないよ。それって役立たずってことじゃない?」と言いますが引玉は「武神たちの神殿の周りにバリアが張られて傷が早く回復しないように作用しています。その中にいては何年経っても戦う力は回復しないでしょう。なので、月牙鏟を使ってどこか秘密の部屋を地下に掘り、武神たちを集め、回復した後、突破すればいいのではないかと考えたのです」と説明。
それに対して花城は「役立た…その武神たちは隠して治療するだけにした方がいい。君吾の監視の下で突破しようとするのは自らの死を早めるようなものだ」と警告します。正確には、謝憐の口を使って師青玄が。
「殿下!城主と話ができるのですか?不可能だと思っていました」と驚く引玉に、「私だよ!私!引玉殿下!」と名乗る師青玄。いつも元気いっぱいでかわいいね。
「あたなではないがあなただ。それはあなたってことではないでしょうか?」と困惑する引玉に「風師だよ!待てよ、君は私のことを元風師と呼ぶべきだな。移魂大法を使ってるんだ。伝言って大変だよ」と告げる師青玄in謝憐。
そんな会話をしながらも引玉は掘り進め、次の神官のところにたどり着きます。中に入るにはもうちょい掘らないとダメだし、一人分の穴を掘る方が早いので、謝憐に待っているよう告げます。謝憐も師青玄に体を貸して疲れていたので休むことに。
少し眠ってから起きても引玉は戻ってきません。嫌な予感がして、師青玄からの伝言で花城に「行っちゃダメだ」と言われても探しに行こうとする謝憐。
が、掘った穴の先に何かがいて、こちらを認識している様子。花城は恐ろしい表情をしているらしく師青玄は「君の三郎はとても怖く見えるよ…。哥哥、そのときになったら移魂大法を使って風師の体に入ってって言ってる」と教えてくれますが、謝憐にそんな霊力は残ってないのです。
何かがやってくるっぽいのですが「前でも後ろでももう関係ない」と前に這っていく謝憐。謝憐って誰よりも穴の中を歩いてる気がする。
進むと分かれ道に出てきてしまいます。掘り進めて間違えて戻ってきてさらに掘ったのか?天庭の配置に詳しい引玉が進む先を間違えるとは思えず、罠だと考える謝憐。
「右か左か、どっちに行けばいいか三郎に聞いてくれる?」と尋ねると「どっちも行くなって」と返される。そういうわけにもいかないので師青玄に「どっちにする?」と尋ねる。
殿下って…あんまり人のこと聞かないよね!頑固だよね!そういうところも好きだけど時として命取りになるし過去に痛い目にあってませんか?ってハラハラするんだが…。
「私が?」「あなたなら半分の確率だけど私の場合は…」「ああ、わかった」と謝憐の幸運Eを理解して左を選ぶ師青玄。
さらに進んでいくと少し広いところに出る。そしてそこはちょっと見覚えがある。なんと、さっきまで休んで引玉を待っていた場所だったのです。
もうこんなの君吾にバレてるやん!!!!!
で、なんかかきむしるような音がやってくるのが聞こえて、慌てて逃げる謝憐。また分かれ道に出て師青玄が右を選ぶ。進んでいくとまた分かれ道。ずっとずっと分かれ道が出てくる!
進んでいくと、若邪でちょっとの間足止めしていた「何か」がやってきて、なのに謝憐の体は穴につっかえてしまって進めなくなります。師青玄は「どうすればいいんだ?後戻りする?」と叫び、謝憐は「恐れないで。男は突撃も撤退もできる。前に進むことが不可能なときは、一歩下がる!それしか選択肢がないのなら、そうすればいい!さあ行こう」と鼓舞して下がります。なんなんだろうな、この突然の脳筋。やっぱ物理で解決するっていうか…武神だから…。
で、芳心を抜いて何かと戦おうとするのですが、暗闇の中で誰かが笑い、手が謝憐の伸びてくる。謝憐は意識を失ってしまいます。
起きたら、縛られて椅子に座らされてました!こわい!!
縛ってるのは若邪で「何をやってるの?」と尋ねますが、若邪は明らかに苦しそうで、垂れ下がり、謝憐にぴいぴい言う。若邪はこのように縛られることが最大の恐怖だったらしい。賢くなる前は、無心になって遊びの中で体をくねらせるのが好きで、そうすると必ず、複雑な結び目で体をぐちゃぐちゃに絡めていて、謝憐がほどいてあげてたみたいです。今は賢くなったので絡まって結ばれることはなくなったそうです。
若邪がどうして意志を持っているのか、それも知らないんだが…。若邪って、謝憐のパパとママが首つった時の包帯じゃないの?
そうこうするうちに、君吾が現れます。「仙楽、ああ、仙楽。そなたはとても悪い子だ」と嘆く君吾。
早く苦しんでほしいな…
「そなたが戻ってきてから六ヶ月、天庭は破壊され、壊され、いたるところで大破した。そなたは本当にいたずら好きだ。地下でコソコソと何をしていたのだ?小さなネズミかな?楽しかったか」
と、まるで散らかしまくった愛し子に父親のように優しく話しかけてくる。
あのねえ!そりゃ、殿下が至るところでいろんなことをしっちゃかめっちゃかにしましたけど、もともとぐちゃぐちゃだったもんが薄っぺらいその場しのぎのクソ偽善を剥がしただけなんで、殿下が壊したわけじゃないんですよ!自分の無能さに向き合いなさいよ!!
君吾はいわば、会社の金を使い込んだ経営者みたいなもんじゃないですか。天は一体何を見てるんだろうな…。癒着してんのかな…。そうかも…。
私の憤りはともかく、謝憐は何を言っていいかわからないでいる。そして、足下に冷気を感じて見てみると胎児の霊がまとわりついている。
何が起こったか、ようやくわかる謝憐。月牙鏟を使って掘っていた引玉を君吾は捕まえ、胎児の霊を使って謝憐を恐ろしい目にあわせたのです。
「恐ろしいおもちゃを持っているようですね」と皮肉を言う。
恐ろしい追走劇は白無相の息詰まるような追跡によってパニックと不安に苛まれた日々を思い出させました。もし君吾が彼を捕まえたいのならそうすればいいだけの話で、彼を怖がらせる必要はないのです。
君吾は楽しそうになって微笑みます。「仙楽は前より勇敢になった」
謝憐は無意味な会話をしたくなかったので「引玉はどこに?」と話題を変えます。
君吾は謝憐の座っている椅子を回します。謝憐の前には鏡がありましたが、自分の姿は見えず、その中には顔面蒼白になった引玉がいました。その足下には頭から血を流し、顔が青黒くなった意識不明の誰かがいる。巻き毛を見て、権一真だとわかります。
このホラー、まだ続くんだよね?嫌な予感しかないまま、次章に続く。