天官賜福 英語版 6巻 95章〜102章 メモ

A4(えーよん)
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ここ、ほんっとうにしんどくて…しんどかった…。

つらいのでかいつまんでメモ。

謝憐は悪夢を見て目覚めます。悪夢は、彼の両親が首を吊って死んでいるのを発見するという内容。このときの私は天官賜福のアニメ10話で、足だけが映るのを見てるんですね〜。だから、これがきっと将来本当に起こることなんだと思った。

謝憐が人界を去った後、どのように追放されたのかわからないまま現在軸に戻ってましたが、ここからは追放された後の話になります。

追放された謝憐に付き従ってくれる慕情と風信。謝憐の両親と一緒に、仙楽の王族の生き残りを探す永楽の兵士たちから身を隠す生活をしています。顔でバレるとまずいので、謝憐は白い包帯を顔に巻いている。

生まれながらに王族だった彼らに日々の暮らしを贖う術はなく、慕情がひたすらがんばってた。若者三人でレンガを積みに行ったりしてたんだけど、失敗してうまくお金が稼げない。

そうこうするうちに、慕情がいとまをもらいたいと申し出ます。慕情にも老いた母がおり、彼らを手助けすることはもうできないと言われ、ショックを受けるけれども了承する謝憐。謝憐のお母さんは慕情のことを気に入っていて、いなくなったことをたいそう悲しみます。そして、慕情がいなくなったあと、彼が一切合切の家事をしてくれていたので、料理をするのも洗濯をするのも自分達でやることに。

ここで、謝憐のお母さんは料理に目覚めるのですが、それがなんと…殿下が現在軸でこさえるメシマズと同様のものができあがっているではありませんか!!!!!

太子殿下の腕前ってここから来てたのか〜と遠い目をする私。しかし、このときの謝憐が作るものってまともなんですよね。そして、お母さんが作ったご飯も「メシマズ」という認識で、風信と押し付け合う日々。彼女は作るものに名前をつけていきますが、それについても「そんなのは宮廷に出てくる料理だけで、市井の料理にはふつうは名前なんてついていない」と、どこか、世間離れした母親のことを下に見るような感想を抱く。

風信と謝憐は大道芸で日銭を稼ごうとしますが、それもうまくいかない。お父さんもかつての威厳はどこへやら、病を抱えていて、咳をする日々です。薬を得るために剣を売るけどそれもその場凌ぎになってしまいます。

おそらくこのとき、風信は剣蘭との関係で窮地に立たされていたのですが、それをお首にも出さず、ただ一度だけ謝憐にお金を借りようとしますが、何も知らない謝憐は「売れるものなんて何一つないのは君もわかっているだろ。前にあげた金腰帯は?」と聞いて、風信は「いいんです、大丈夫です」と無心したことも謝る有様。

これだけで胸が締め付けられる。しかし、ここはまだジェットコースター上がってるところです。頂点まで達しておりません。どきどきしますね!

謝憐はにっちもさっちもいかず、三人を置いて街道へ行き、追い剥ぎをしようと試みます。裕福な悪人から奪おうとする。しかし、育ちのいい謝憐にそんなことができるはずもなく失敗し、しかもその様を、たまたま人界に降りてきていた下級の神官たちに目撃されてしまいます。

意気消沈して戻った謝憐をめちゃくちゃ心配する風信とお母さん。言い争いになり、謝憐は家を飛び出します。墓場に迷い込んで御供物のお酒を生まれて初めて飲んでしこたまに酔う謝憐。そこで、鬼火に出逢います。鬼火は謝憐を慰めます。

この前に、灯籠をお供えするときに、素性のよろしくない道士が鬼火を捕まえて灯籠に閉じ込めて売っているのを謝憐が止めるんですが、このとき助けた鬼火は多分絶対、花城なんですよね。彼は「強くなるから待ってて」と殿下に言いますが、あんま響いてないんだよな。日々の暮らしがきつすぎるから。

酔っ払って戻った謝憐はまたしこたま心配されるんですが、風信は謝憐に「修行をした方がいいです。それだけが天界に戻るただ一つの道なのだから。お父上とお母上のことは私に任せてください!」と頼もしい言葉をくれて、追い剥ぎ未遂で心を入れ替えて謝憐は正しく修行するために、霊力の高い土地に一人赴くことに。

ようやく見つけた霊地で修行しようとすると、前に謝憐を目撃した神官たちが現れ、自分たちがここで修練を積むからといって追い出そうとします。謝憐は拒みます。そこへ、なんと慕情が現れて、彼もまた謝憐に立ち去るよう言います。謝憐は戦おうとしますが、彼は人間なので敵いません。慕情は誰かの口利きで下級の天官として天界に戻っていたのです。

一人で惨めな思いを胸に過ごす謝憐に慕情が謝りに行きますが、謝憐は土を投げつけて謝罪を受け入れませんでした。

いや、当然やろ…!慕情には慕情の事情があるだろうけど、このときの謝憐が受け入れるわけないやろ。受け入れたら、終わりだよ。

慕情は手を差し伸べますが謝憐はもちろん拒絶する。彼と別れて、さらに、こんなときに白無相が彼の前に現れます。彼の両親と風信が危ないと、急いで家に戻ると、そこには慕情が食糧を持ってきていました。風信は素直に喜んでいましたが、謝憐は激昂して受け取らないと、完全に拒否する。風信はただごとではないと、どういうことか説明を求めますが、慕情がそこで謝憐が強盗をしようとしたことを告げます。風信は信じなかったけど、謝憐は真実だとわかっているので、ただ、慕情を追い出す。

なんでこんなことに…。

謝憐はだんだんと情緒不安定になり引きこもりも続いて、風信とお父さん、お母さんはただただ謝憐の心の安寧だけを祈るのですが、腫れ物を触るような態度に、彼らとの距離ができてしまいます。

謝憐はまた家を飛び出し、破壊された太子殿に篭ります。すると、そこにはたくさんの人が集まってきており、そこにも白無相が現れる。謝憐は白無相から人々を守ろうとしますが、集まってきた人たちは仙楽人で人面疫にかかっている。彼は人々に、治療方法を教えます。「どうして同じ仙楽人でもかかる人とかからない人がいたのか、教えてあげよう。直す方法はただ一つ、殺人だよ」

これは謝憐も白無相から聞いたことがあったけれど、とても人に教えることはできず胸の内にしまっていたことでした。白無相は「彼なら殺しても死なない」と言って、人々に謝憐の胸を刺させます。

いくら死なないからといって痛みがないわけではない。謝憐は押さえつけられ、百人もの人に心臓を刺され続けます。謝憐は正気を保てず意識を失います。この時、あの小さな鬼火が謝憐を助けようとしていたのですが、彼が刺され続ける間何もできず、謝憐が意識を失ってから爆発します。その場にいた百人の人々は一瞬にして消し炭になり息絶える。白無相は笑いながら太子殿を後にする。鬼火は小さくなったかと思うと、今度は若い青年の姿になります。新しい鬼の誕生です。

意識朦朧としながら、謝憐は目覚めます。白無相は「君吾のコレクションよりいいものだよ」と言って黒い剣を押し付けます。芳心で、これって、人々が謝憐を刺し続けたものだと思うんだが…。新しい服を身につけ、体まで新しくなったような気分で謝憐は太子殿を出る。「忘れてるよ」と白無相に渡された白い包帯を持って、山を降りる謝憐。

体中どこにも傷はなく、とぼとぼ街に帰ると、風信に殴られます。なんと、謝憐は二ヶ月も失踪していたというのです。謝る謝憐。風信は我にかえって「私たち二人の間に謝る必要はありません。でも、何が起こったんです?長い間、どこへ?教えてくれませんか?」と心配する。ほんまええやつ。

黒い剣を見て「どこでこれを?」と尋ねますが、謝憐には何も答えられず、ただ「ごめん」としか言えないのだった。家に戻ると、お母さんが謝憐を抱きしめます。

ふつうの日々?に戻ろうとするのですが、謝憐は大道芸についていっては群衆にヤジを飛ばされるとその男を殺そうとしたり、風信との仲もだんだんと危うくなります。「前はそんなじゃなかったでしょう」と言われて、謝憐は部屋に引きこもります。お母さんは謝憐に「何も食べてないでしょう?新しい料理を作ったのよ」「なんです、これ」「これは小枝のボタンインコのミートボール。これは花咲ける満月のシチューよ」とやりとりする。

「ねえ、どうして風信と喧嘩したの?彼はあなたがいなくなってからとてもよくしてくれていたのよ」「何が言いたいんです?」「お願い、怒らないで。状況がとても難しいのはわかっているわ。でも、ただ、風信はわたしたちを助けてくれて、あなたを助けてくれて、それは簡単じゃないことなの。彼がここにいてくれるのは、離れたくないからではなくて、あなたとの友情のためなのよ」とお母さんは諭します。

謝憐は完全に激昂してしまい、またもや出ていってしまいます。

幼い頃に挫折を味わっていないとこうなってしまうのだろうか…。

戻ってきた謝憐はいくつかの袋を風信とお父さん、お母さんに見せます。

「よかった、戻ってきて。馬鹿な質問をしてごめんなさい。突然出ていかないで、もう何も聞かないから」

お母さんは戻ってきた謝憐に懇願します。全員が、謝憐が出ていって二ヶ月も姿を見せなくなるのをこわがっているのです。謝憐は「考えすぎだよ。行って、もう寝て」と両親を部屋に追いやります。

風信は袋の中身を見て驚きます。その中には金銀が一盛り入っていて、その出どころは街の大きなお屋敷だというのです。

「あなたはこれを盗んできたのか!?」「そんなふうに見ないで。大変な時なんだ。これで楽になるだろう」「盗むべきではない。芸をすればいい」「大道芸でどれだけ稼げるんだい?」

風信は後ずさって、それから謝憐が何を言ったかわからないといった顔になり、「どうしてこうなってしまったんです?」とつぶやく。慕情が謝憐が強盗をしたことを聞かされても信じず、謝憐にも尋ねなかった風信です。「なんのために苦しい日々を過ごしてきたんです?あなたにもしその気があるなら、すでにやっているはずだ。どうして今日まで苦しむんです?努力を投げ出してどうするんです!?あなたは俺の知ってる太子殿下なんですか!?」と吐き出します。

「どうして今日まで苦しんだかって?私は過去にどんなふうだった?人々を守ると決意していた。そんな人間はどうなる?間抜けだよ。私は間抜けであるべきなのか?私が間抜けじゃなくなったら、君はショックを受けるの?」

「どうして、こんなふうに…俺は今まで何のためにあなたを助けて…」と風信はつぶやき、「じゃあやめたら」と言われる。

四時間後、風信は謝憐の両親に別れを告げて家を出ます。

慕情が去ってから、謝憐はずっと風信がいなくなることを恐れていました。そして、風信は去った。これでもう恐れなくてよくなったのです。

もちろん後悔もあって、謝憐は当初、心の底に100万分の1の希望を抱いていました。謝憐がやってはいけないことをしたと認めても、たとえ自分が最悪の人間になっても、風信が残ってくれることを願っていた。結局、彼が14歳になり、風信が彼の付き人に選ばれて以来、二人は互いのそばを離れたことがなかったのです。彼らは主人と従者でしたが、それ以前に友人でした。そして、風信は謝憐以外に気にかけてもらえる人物がいなかったのです。

でも、風信は本当に去ってしまいました。

あそこまでいったら、去らない方も不思議だけど…!

お母さんは謝憐に「ごめんなさい。私たちがあなたに悪事を行わせて、あなたと風信を争わせてしまったわ」と謝ります。謝憐は「悪事?いくらでもある話だよ、金持ちから盗んで貧乏人を助けるのは。二人は治療に専念して。明日、もっといい薬を買えるよ」と返す。お父さんは「その金は使わない」と言います。

「じゃあ、どうしたいっていうんです?」「風信を探して、戻してくれ。このお金はいらない」「そうよ、どうして風信を追わないの?彼はあなたの忠実な従者で、あなたたちは友達でしょう……」「忠実な従者はもういない。お金があるんだ、それを使うだけだよ。何も聞かないで。もう言ったし、あなたたちはわかってないみたいだ」

にべもない謝憐に、お母さんは「ごめんなさい。あなたが戦ってきたことを見ていたけれど、私たちは人間で、あなたを助けることはできない。あなたは他のことに加えて私たちの面倒も見なければならない」と言います。

もはや何をいう気力もなく意識を手放す謝憐。

目を覚ましてから、風信が起こしにこないことを不思議に思い、彼が去ったことを思い出す。両親も起こしにきません。お父さんの咳も聞こえない。

部屋の外に出て、彼は息を呑みます。そこには、彼が顔を隠す絹の包帯があって、その先には、足があって、その先にはぶら下がっている謝憐の父親と母親の姿がありました。

これは夢ではなく、後ずさって壁に背を預け、地面に座り、泣いて笑って、笑って泣きました。百回壁に頭を打ち付けて、そして二人の体を下ろして、お母さんが作った料理の残りを食べました。

外からは永安国の王宮が完成したお祝いの声が聞こえてきます。謝憐は永安国を呪います。

鏡の前を通った時、彼は自分がいつもの服ではなく、袖の広がった白い喪服と半分泣き顔、半分笑顔の仮面をつけていることに気づきます。以前、この姿になっているのを見た時、謝憐は恐怖に叫びましたが、今やこれを受け入れてしまいます。

謝憐は仙楽と永安の兵士たちが戦った戦場に向かい、死霊たちに呼びかけます。「そばにおいで。永安人が平和を知ることがないと約束する」

死霊たちは徐々に形を帯び、その中から「殿下」と青年の声がする。黒衣の青年が現れ、謝憐に頭を下げて跪くのでした。彼はすらりとした体をしていて、若々しく、髪の毛も墨のように黒く、それを高い位置で結っている。彼は三日月型に笑う仮面をつけていました。

「君は誰を呼んでいるの?」「私はあなたを読んでいます。太子殿下」「私は太子殿下ではない」「いいえ、あなたです。あなたの声や姿を絶対に忘れない」「私は違うと言った」

そんなやりとりをしながらも、謝憐の腕に巻いていた白い帯が彼に巻き付きます。悪い気に反応するのですが、きつく巻き付くのを見て、彼が死んだ魂、それもかなり強力であることがわかる。

「名前は?」「名前はありません」「どんな名前でも「無名」にはできない」「あなたの好きなように呼んでください」というやりとりで無名になる。

「おいで。君が欲しいものをあげる」と無名の手を取ると、彼は深く頭を下げ、額を指につけるのでした。「殿下に従って死ぬことを誓います」

二人は永安国の宮殿を目指します。落成したばかりの宮殿に、即位したばかりの郎英がいる。彼は王様になったんだなあと思うと同時に、あっ、郎千秋の郎って、そういうこと!?と今更気づく私であった。

郎英は謝憐を見て白無相だと思い「君か。ずっと探していた」と声をかけます。「どうして探していたんだ?」と尋ねると、謝憐の声に気づく。「ああ、私だ」「俺を殺しにきたのか?」郎英はあまり警戒していない風です。謝憐は郎英の頭を掴んで叩きつける。神官であったころは郎英のまとう王の気によって傷つけることができませんでしたが、今なら彼を打ち倒せるのです。

そこへ、赤ちゃんの泣き声のような声が聞こえてきます。郎英から聞こえてきて、服を剥いで謝憐は飛び退きます。そこには、人面疫の二つの顔があったのです。

「どうやって罹患したんだ?」「これは人面疫じゃない」「違う?じゃあ、なんなんだ」「これは私の妻と息子だ。病気じゃない」

郎英は言います。「白無相はどこに?彼は私の妻が戻ると言ったんだ。でもそれから随分長く経つ。どうしてまだ喋れないんだ。何が起こっている?奴に言ってくれ、早く戻れって」

白無相は怨霊を郎英に取り憑かせたのです。もはやかつての勇猛さはどこにもなく、肌は黄色くなり体は痩せ、もはや命も長くはないように見えました。

郎英は「真珠だ…真珠」と言って何かを渡そうとしますが、それも難しく、ころころと真珠が床を転がっていく。それはかつて、謝憐があげたものでした。「いつも言いたかったんだ。ありがとうって」

謝憐にとってはそれは不意打ちでした。

「もっと早く渡してくれていたらもっとよかったんだけどね」

言い終わる前に郎英は事切れます。謝憐は郎英に何もできないまま、郎英は謝憐に見事復讐をして人生を終えました。彼の体にあった二つの顔は叫び始め、謝憐は剣を手にしますが、無名が素早く刀で郎英の体をばらばらにしてしまいます。

「誰がやれって言った?」「殿下の手を汚すことはありません」

外から「おじさん!」という子どもの声が聞こえてきて、見てみると十歳くらいの男の子がやってきます。中の惨状を目にしてショックを受けかたまってしまいます。血の海と肉片だらけだからね。

この少年は永安太子でした。彼は「鬼だ!鬼がいる!」と叫び、無名は首を打って黙らせます。

謝憐は「宮殿を燃やそう」と言って、そこを去ります。火に包まれ、中にいた人々は逃げることもできず、阿鼻叫喚の中死んでいく。仙楽の宮殿もそのようにして燃えたのです。

謝憐は無名とともに、かつて何度も水を運んだ場所に向かいます。そこは永安のおかげで栄え、活気を帯びていました。ただ一つ寂れた場所は太子殿です。謝憐はそこで休むことにしました。

戦場から連れてきた怨霊は復讐できず泣き叫んでいる。「すぐに解放するから、我慢して」となだめる。そこへ無名がやってくる…。

地獄はまだ続きそうです!

103章に続く。

@checaldooggi
書くことを続けられたらいいな。読んでくださってありがとうございます。 天官賜福とさはんにハマっているのでその話が多めになるかも。 匿名の質問箱はこちら mond.how/ja/checaldooggi