16話から30話まで見ました。
16話で江楓眠と虞紫鳶の最期をあんなに割いてくれると思ってなかったので16話は好きな回です。温晁と王霊嬌にムカついてしょうがなかった。はやく酷い目にあってほしいと思いながら見てた。
魏嬰を助けるために江澄が捕まったの、原作では魏嬰は知らないんですよね。ドラマだとどうなるんだろう。
江澄が金丹を失って「凡人に成り果てるなんて…」て嘆き悲しむところは正直「そうなのか…」と突き放した感情しか抱かないんですが、そもそも金丹をなすことが素質がなけりゃ難しい上に相当の努力をしたのでしょうから、つらいのは当然だとは思う。でも仙人じゃないとできないことって…なに?剣術を極めること?不老不死を追求すること?江澄の嘆きは「人として生きること」が欠けてるのかな〜とか思った。私が崇高な目標を理解できてないだけなんだけど…。命があるのに生きててもしかたないとか言っちゃうんだ〜て思ってしまい…。怪我人に塩をぬるようなデリカシーのないことを言うのはもうやめよう。
ともあれ、金丹は魏嬰のおかげで復活したわけですが、私はすでにその方法を知っているので、魏嬰のことを考えるとつらくて仕方がないです。
魏嬰は温晁に捕まって乱葬崗に捨てられてしまいますが、そこで、なんか技を極めて戻ってくる。夷陵老祖の誕生です。30話まで見てて思ったんですが、壮絶な三ヶ月を過ごし、そしてこれまでの常識や世界を見る目が変わった夷陵老祖の魏嬰が好きだなあと思った。
射日の征戦が始まり、反撃の狼煙を上げるものの、集まった人たちわりと数少なくて不安だったな。相手はオークみたいなの作ってて強かったし…。
温若寒て何をしたかったんですか?ずっと、ロード・オブ・ザ・リングでいうところのサルマンみたいな感じでしたけど…。本拠地もモルドールみたいだったな。隕鉄をこねくりまわすより、もっとすることあったやろ。ただ、ある程度栄華を極めて、修行の道にもある地点に到達すると、おかしくなっちゃうんですかねえ。隕鉄で勢力を拡大するって、どういう…全員傀儡にしたかったってこと?もう死んだからわからんけど。
温晁と王霊嬌が魏嬰の操る死霊で脅かされるところは一気にホラーでよかったです。もっと苦しんでほしかったな〜。温逐流が甲斐甲斐しくて泣けた。敵であっても一貫して自分の信念に基づいた行動をするキャラクターは好きなので少し同情してしまう。原作もここはホラーだったから、墨香銅臭先生はホラーを描くのが得意。(さはんだと金蘭の街での洛冰河との再会と、天官賜福だとわけあって明儀に追いかけられるところがクソこわかった)
あと、25話でもっかい目覚めたというか、ここのつくり、すごかったなあ。
魏嬰は「悪をくじき弱きを助ける」と誓ったので、もちろんその怒りも表現されていたんですが、それ以上に、この物語が絶対に許さないものが描かれていたように感じました。そして、それが現実にリンクしている、現実への風刺じゃないかな、と感じました。このドラマが作られたのは何年も前ですが、ここで起こっていることは世界で起こっていることに置き換えられる。
原作も雨の中だったかどうかは覚えてないけど、画面の作りといい動きといい、明らかに他の回との力の入れようが違ったな。全部見終わったらもっかい見よう。他の回が手抜きという意味ではないです。このドラマはどれもきちんと画面を作っているので、見るのに全然ストレスがない。それもすごいんだけど…。
夷陵老祖になってからは束の間の幸せと綻びが見え隠れする連続でつらい。
金光瑶の扱いもひどい。よく我慢してるな。裏でいろいろ画策してたとしても、耐えるのはつらいよ。
唯一の私の癒しは金子軒と江厭離のラブだったのに、次の予告が「予期せぬ悲劇」で今日はもう見る気力がつきました。金子軒はもうちょい傲慢ないとことアホな父親に物が言えたらいいのにな!でもできないのが儒教文化らしいですね。先日、魔道祖師の先輩たる友人にそんな話を聞いて私はびっくりしてしまった。私はたぶん儒教文化で暮らし始めたら全て異端になると思う…。
なんとか乱葬崗で温氏のひとたちと暮らし始めて軌道にのってきたのにさあ…これが崩れてしまうなんて…。
夷陵老祖の弟子を騙る人たちが街頭で商売してるのを見て、夷陵老祖ブランディングできてるー!て感動しましたね。ああいう動きを作れるから人が集まるんだ、わかるか。人徳だけではダメです。(この辺り、別の中国BLの千秋でも思ったな…)
あと忘れてることなかったっけ。あ、そうだ、義城のキャラの挿入がうまいですよね。そこで描くんだ!て。再構築がうまい。薛洋の顔見て、かわいいな〜て思った。やってること最悪だったが。
1日15話のペースだから明日で全部見るのは難しそう。