天官賜福 英語版 5巻 74章 メモ

74章、しっちゃかめっちゃかです。

お店で「これをちょうだい!」と外衣を手に取った謝憐、それはなんと女物の服だった……また女装です!

お店に天眼開と仲間たちがやってきて「お前かー!」と試着室を開けるんですが、そこには美しいなだらかな肩を見せる女性が…慌てて謝る天眼開。さすが、太子殿下、わずかな角度で幅のある男性の肩を女性のように見せかけたってわけ。……そうなの!?

そして目をつむった隙に花城を抱っこしてジャガーのように疾走したそうです。ジャガーのように…?どういう表現なんだろう。わかるけど。日本語なら脱兎の如く、てシチュエーションだけど、しなやかな豹のように駆け抜けるって感じなんですかね。

4時間も追走劇を繰り広げたのち、天眼開たちを引き離してちょっと休む二人。太子殿下、武神だから体力めっちゃある。追いかけてきた道士たちもすごいですよね。最後に勝つのは筋力と持久力なんだな。

抱っこされてた花城が謝憐を心配するんですけど、ここでも子ども姿の花城に嬉しくなってて、もうずっと子どもの姿でいてくれって私も願うね。

で、突然現れる不思議な宿屋。「あそこに建物が」と行ってみると、明らかヤバそうなとこで、謝憐は評価2を下します。この世界にもミシュランみたいなランクあるんやな…て思う私。

中に入るとめっちゃあやしい笑顔をはりつけた従業員がやってきてメニューで料理をおすすめ。中に入った時から血の匂いがする。いくつか料理を頼むものの、それは食べずに二階の部屋に泊まることに。自分達以外にも宿泊客がいるから助けなきゃ…てなります。部屋に入る前、従業員に「私たちのことは伏せておいて」って頼む。そうやって頼むことがかえってあやしくないですか?

そうこうするうちに天眼開たちもやってきて、謝憐と花城は二階の床から花城があけたのぞき穴から一行の様子を見守ります。花城はなんでもできるねえ。

ここで、みんなはなぜ花城を追うのか「俺も俺も」とエピソードを語る。もしこれが本当なら、花城って人間とコミュニケーション取ってる鬼なんだな。黒水は絶対このコミュニケーション取ってないだろ。

お待ちかねの料理が運ばれてきて、のぞき穴から「やばいよ〜それ食べちゃダメだよ〜」とハラハラ見守る謝憐。警告したら自分達が見つかっちゃうから見守るだけです。天眼開には第三の目があるからわかるはず!と祈っていたら、天眼開は皿の縁を指で拭って「汚い!」と文句を言ってお皿を下げさせます。よくよく見たら長い髪の毛とかも入ってて、本当に料理がやばい。謝憐の思ってた方法とは違うけど、食事は回避。セーフ!

やれやれと安堵していたら、天眼開は部屋から下がろうとする従業員に「変な格好の女と包帯を巻いた子どもを見なかったか?」と尋ねます。言わないでねって頼んでたから大丈夫だも〜んと安心しているところへ「へえ、おりやす」と答える従業員。

見つかっちゃう!と部屋の中で潜んでいたら、一行は別の部屋に行きます。そうしたら、そこにいたのはなんと蘭菖。彼女は口汚く罵って天眼開たちを追い払います。いつもの厚化粧とは違って化粧をしていない彼女はとても美しく、その姿を見て「この顔を見せていたら、天界で父親探しをしていたときに裴茗は疑いを回避できなかっただろうな…」と考える殿下。けっこう言うよね、殿下も。

そういや、3巻の感想のときに入れ忘れてたんですけど、謝憐が疑いを晴らすために「童貞だから!」て言うんですよね。でもそれ証明できないよねってなって、君吾のコレクションにあった童貞かどうかわかる剣使おうとするところがあるんですよね。使ったのかどうか、もう定かじゃないが…。

それはともかく、もう女装してないかもと天眼開は「道士はいなかったか?」と尋ねれば従業員は「へい、おりやす」と別の部屋を指し示す。この宿、個人情報ダダもれですよ!絶対泊まらんとこ。

で、その部屋に行こうとしたら黄色いお札が飛び交ってきて床やら壁やらに突き刺さり、その中にいるのは術者ということで、そこからも離れる一行。

ふつうの宿泊客はいないのかな?と思いつつ、謝憐は花城と一緒に窓から外へ出て、台所を覗きます。すると、泣きながら訴える従業員と、鶏肉みたいに手を食べている戚容の姿が!かまどの上には人間の肉体が!突然のゴア表現に驚きを隠せません。

もう、絶対、戚容が乗っ取ってる人間の体、元通りにはならんやん!!!

蘭菖と胎児の霊は天界から逃げ出しているから捕まえないといけないし、戚容もいわしたらなあかんし、かといってここで出てしまったら天眼開に見つかるし…とわりと八方塞がりになって部屋に戻る二人。八方塞がりというか、宿屋を出て、ここは放っておいて、the Brocade Immortalと霊文を探したらいいだけの気がしますけど、まあ放っておけないっていうんなら私は読み進めるだけです。読者はいつだって見守るしかできないんだ。

いよいよ作り直した料理が運ばれてきて「わーい!こんなに太い鶏肉の脚見たことがない!」「ぱりぱりの豚の皮を見て!美味しそう」と喜ぶ一行。それを見守る謝憐たち。しかしやはり様子がおかしく「鶏の脚にしちゃ長くない?」「どうして豚の皮に刺青が…?」という疑問を口にしつつ、天眼開も運ばれてきた水を飲もうとして、たまらず謝憐はなんらかの方法で水の入った杯を弾きます。すると、水は従業員に頭からかかり、従業員の頭が溶けます。

そこからが阿鼻叫喚です!自分達が食べようとしたもんが人間だったことがわかるわ、蘭菖と黒衣の術者がもめるわ、術者をよくよく見たら扶揺だわ、どさくさに紛れて戚容をまな板で押し潰して谷子の行方を聞いたら台所の戸棚に押し込められてて高熱を出してるわ、もうぐちゃぐちゃ。

蘭菖は扶揺に「お願い、行かせて」と懇願しますが扶揺はそれを許さない。そして、太子殿下がいることにびっくりして、そばに小さな子どもの姿の花城を見て嫌な顔をします。胎児の霊も逃げ出そうとしますが、花城が捕獲。

一方、人間を食べさせられようとしていた道士たちと戚容が騒ぐ中、涼しい顔をした花城は宿の外の木の下で金箔の宮殿を作っていて…え?今?とにかく、作っていて、出来上がったら崩してしまいます。するとあら不思議、宿屋が荒屋に変わり、金箔宮殿の崩壊と共に崩れていきます。中にいた人たちもろとも。

中にいた扶揺が怒って出てくるんですが「子どものやったことだから許して」という謝憐。「私がソレが誰かわからないって思ってるんですか」て言われて「いたってふつうの男の子だよ」と答える。無理あるやろ。

幻で宿屋に見えていただけだったのか…星1だな…て感想を抱く謝憐ですが、評価してる場合じゃないよ。

蘭菖も崩れた建物のなかから這い出てくる。扶揺がそちらに向かったので、谷子を地面に横たえていると、頭の中で風信の声が。なんと、風信は謝憐が八百年前に設定した「道徳経を千回唱える」パスワードを思い出してそれを実行し、謝憐の通霊陣に話しかけてくれたんです!!おまえってほんといいやつ!!!八百年前にそれを設定した時、クソ笑ってたのに…。いいやつだなあ。

しかし、風信からの情報はあまりにも不穏なものばかり。

霊文がいなくなったからインフラだけでなく、人事総務がうまくいってなくて、ほかの文神がやってみようとしたけどみんな投げ出したこと。

そんで、慕情がいなくなったこと。

「なんで!?」と聞くと、捕まえていた鬼が逃げ出して、その中にいた蘭菖と胎児の霊を慕情が捕獲しようとしたら胎児の霊が「私を母親の体内から取り出して鬼にしたんだ!」と告発したらしい。え?????

「そんなことあり得ない」と謝憐は否定しますが、風信も「私だってよくわからないが、とにかく、胎児の霊と慕情は戦って、胎児の歯形と慕情の腕にあった歯形が一致したんだ…そしてその怪我は数百年経ったあとのものだった…」と説明。

ちょっと待って、もっと丁寧に説明して。歯形がなんだって???私の想像力では胎児の霊が噛み付いて「あれっ、おんなじ傷じゃね?」ってなったってことしかわかんないけど、それだけで慕情のやったことがわかるんか?

どうも、飛昇の方法のひとつに邪悪な術があって、それには死んだ赤ちゃんを使うらしい。それを使って慕情は飛昇したっていうんだけど、本当に、そんなことが…?しかし、本人は知らんとはいえ、師青玄のケースもあるからな。

「ああいう性格だから慕情は何も言わずに姿を消した」って風信言ってて、さもありなんと謝憐も納得?する。八百年経っててこのコミュニケーション不全は武神としてもどうよって私は思うな!!!!!

なおも風信と話そうとすると「誰と話しているんです?」と背後から迫る扶揺。墨香銅臭先生、背後から話しかけるキャラをこわく描くのうますぎるよ。こわいよ。

次章に続く!

@checaldooggi
書くことを続けられたらいいな。読んでくださってありがとうございます。 天官賜福とさはんにハマっているのでその話が多めになるかも。 匿名の質問箱はこちら mond.how/ja/checaldooggi