天官賜福 英語版 8巻126章 メモ

A4(えーよん)
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「何を企ててるの?」と花城に問われて謝憐は「自分を守るため?」と目を瞬かせながら答える。前科があるから花城はまったく信用してないのだった。

「どうやって守る?剣を置いて!」と厳しく言われてびっくりする謝憐。こんな態度を取られたのは初めてなのだった。花城がこれまで甘やかしに甘やかすもんだから、なんでも受け入れてくれると思ってたのかもしれないな…。

「お前に止める権利はない、殿下のお心のままに」みたいなことを言う風信。君は従者の鑑だな。

斧が飛んできて剣ではじく謝憐は「こんな感じで守ろうかと」と示し、花城はちょっとホッとしたものの「俺の後ろにいて!」と戦うことを許さないのだった。ここ、私の勝手な読み方なんですけど、結局頑固で人の言うこときかん年上に手を焼く年下って感じでサイコーなのよな。

しばらく武器庫の武器で戦う三人。風信は「あなたの他に血雨探花の通霊口令を知ってる人は?」と尋ねて、「そういや君吾知ってたな〜」と思い出す謝憐。ていうか、全く隠してないからね。君吾の手のひらの上で、何も対策しないで動いてるからね、謝憐はね。

しかし、ここにいるのは花城だと確信を持っていて、謝憐は剣を振るうのを止めます。すると、花城は厄命を使ってたったの十撃で武器庫の武器百ばかりを全て粉々にしたのであった。

「あ〜ここにあったのは名器ばかりだったのに…」と残念がる謝憐。完全に自分より武器が好きなオタクだよ…。

そこで、新しい扉が現れて武器庫から脱出。「これからどうします?」と言う風信に「師匠と慕情を探そう」と謝憐。花城は「慕情が君吾に服従していたら殺す」と告げます。

さて、武器庫は、血を流すか武器を全部破壊するかで出られるとこだったらしい。それで、謝憐は「私が自分を刺すと思った?」と花城に尋ねます。そして「しないよ」と付け加えると「本当に?」と疑う花城。前ならそうしたけど、今ならしないと謝憐。「君に約束したからね。それに、武器はたくさんあったからそんなことしたら私はぐちゃぐちゃになっちゃうだろ?アハハ」と笑い飛ばそうとしますが、「刺す」と聞いてから顔色を暗くしていた花城は一層恐ろしい表情になります。謝憐を強く抱きしめる花城。「俺がここにいるんだが」と風信。

「もうそんな風に笑わないで。全然おかしくない。本当に…全く面白くないよ」と花城が言う。彼が魂から鬼になるきっかけが、殿下が幾たびも刺されることだったから、トラウマなのだね。

骸骨を素手で触って「毒にあたりまくってて〜」て笑ったときも花城は怒っていて、それを思い出して、「ごめん。君にこんな冗談は言わないよ。心配しないでもらいたかったんだ。反対の効果になっちゃったね」

謝憐は「自分が我慢できるんだから我慢すりゃいいじゃん」て考え方で、八百年の間に痛みを感じなくなった…そういうふうに成ったひとなんだと思うんですけど、花城は「それは普通じゃない」って言葉を尽くして態度で教えようとするんですよね。感じなくていい痛みは感じなくていいんだと言ってあげる。

これが、謝憐が戦って受けた傷とかなら、花城はとやかく言わんと思うのですよ。傷ついたことを心配はするけど、怒りはしないんじゃないかな。だって、武人が戦って負った傷に怒るなんて、その人を侮っていると思うので。でも、払う必要のない代償にはめちゃくちゃ厳しい。

最後まで読んだ私は、これ、ちゃんと謝憐はわかるかしら…て思うんですけど、花城は隣にいる限り、ずっといさめてくれるんでしょうね。そうしてくれ。

とりあえず地下宮殿を降りていく三人。入ったときは寒かったのにどんどん暑くなる。すると、光が見えて、「慕情ぽい!」と追いかけると、溶岩が流れてくる。突然のインディ・ジョーンズ再び。慕情を追いかけつつ、地面がもう歩けなくなってしまったので、溶岩の中に浮いてる空殼を使って移動する。風信は自分が踏む空殼に「線香を焚くから…」と言い、謝憐が乗った空殼はまた足にくっつくのだった。このフローティング溶岩ムービングめっちゃ心臓に悪いからはやくちゃんとした地面にたどり着けてほしい。

それぞれ乗って慕情に追いつく。慕情はサーフボードのように空殼に乗っていた。英語版!本当に!?天官の世界にサーフィンあるの!?筏ってこと!?

「何故逃げるんだ」と聞くと「攻撃してくる奴らを待つ必要があるか?」と慕情。そういう行動取ってるからじゃないですかね。

「攻撃しないよ。どうして武器庫から消えたの?」と尋ねるが、慕情は答えない。そうこうするうちに、溶岩が崖を流れ落ちていく…。謝憐は若邪を使って自分と花城と風信を屋根の上へ。慕情は落ちたかと思いきや、剣を突き刺してつかまっていた。しかし、若邪を伸ばすには遠すぎて、剣の柄もどんどん熱くなり持っていられなくなるのは必至。

慕情は…「助けて」とか「守って」とか言えない性格なんです!それがわかっているのと、花城も風信も助けないし、謝憐以外に助けたいと思う人間がここにはいないのである。む、慕情!

人に対して日頃の行いとか言いたくないけど(神だしさ)、あまりにあんまりなシチュエーションで、笑ったらあかんと思いつつ笑ってしまう。墨香銅臭先生、慕情が好きですね?

「嘘はついていない!信じてくれ!」と叫ぶ慕情。いや、ここで言うべきは「助けてくれ」やろ。

彼の言葉を聞いて、昔自分も同じ事を言ったけど慕情、答えてくれなかったなあと思い出す謝憐。花城は「助けにいったらあなたの命が危ない」と言って、銀蝶を慕情に向かって放ち、たどり着く前に儚く蒸発する様を見せて、助ける方法がないことを伝えます。慕情にもそれが見えて「誰も信じてくれないし助けてくれない」と思い知る。彼にとっても苦々しい記憶が蘇り、謝憐が彼を助ける理由はないと思うのだった。

いよいよ剣の柄は熱くなり、片手が落ちてしまう慕情。「そんな簡単に落ちると思うな!」と踏ん張る慕情。

笑ったらダメなんだけど、笑ってしまう…。すまん、慕情…。

溶岩の中には怨霊がめっちゃいて、慕情の足をひっぱり下半身にまとわりついて彼を落とそうとします。とうとう慕情は叫び声を上げ、溶岩の中に落ちるかと思いきや、若邪が彼をキャッチする!

謝憐はずーっと黙ってましたが、これは慕情と話したくないからではなく、彼はずっと助ける方法を考えていたのです。それで、芳心を突き刺して足場にして、若邪が届く位置まで跳んだのだった。芳心、ご老体なのに!

「よかったよかった、間に合った!」と引っ張り上げる謝憐。慕情の手を取り、屋根の上に飛び上がれるかを尋ねる。でも、彼がそうしたことを答えられないことに気づいて「君を運ぼう」と裾を掴んで戻ろうとします。

ここ、よくわかってないんだけど、屋根の上から芳心を溶岩の中に刺して、それを飛び石にして、慕情が刺した剣を謝憐が掴んでそこから若邪で慕情をキャッチしたってこと?

たぶんそうなので、崖から剣が抜けて落ちる二人でしたが、ここでさらにまたよくわからん動きを謝憐がします。何回転かして、抜けた剣を再び崖に刺して支える。武神だからこれができんの?ていうか、スピリチュアルパワーってこういうとき、なんもできひんの?できないからこうなってるんだろうが…。

さて、この剣は二人の体重は支えられないので、ここに残れるのは一人だけだよ、と謝憐は言って慕情を掴むと「着地に気をつけて」と叫びながら彼を投げ、慕情はなんとか芳心の柄の上に立つ。

「すぐ戻ってこれないなら俺が助けに行く!」という花城に「大丈夫。自分で戻れるよ」と謝憐。

風信は「殿下が奴を助けにいくのを妨害すると思った」と花城に言い、花城は「あいつが生きてても死んでても構わない。ただ、殿下がしたいと決めたことだけが全てだ。俺は彼の決めたことに逆らわない」と告げるのだった。

さて、謝憐は慕情に「早く屋根の移動して、今度は逃げないで。後で話し合おう」と告げます。慕情が芳心から移動しないと謝憐も戻れないんですね。

慕情が飛び上がろうとしたとき、謝憐は「そこにいるのは誰だ!?」と叫びます。謝憐も力をためていたのですが、背後で溶岩が割れます。もう一度言いますが、溶岩が割れます。で、溶岩流の中から出てきた何者かがめっちゃ冷たい手で謝憐を掴みます。そいつはしっかり謝憐を抱いて、剣から落ちます。

こんなことするのは白無相しかいない。というか、君吾は仮面つけるときとつけないときとどう使い分けてんの?人格分裂してんの?

危険を察知した若邪は自分から慕情の前に飛び出し、慕情は反射的にそれをつかみましたが、反動で引っ張られて飛ばされてしまいます。(たぶん)

耳元で笑いながら「甘い、甘いぞ仙楽!完全に幸福な結末に簡単にたどり着けると思ったのか」と言います。なんなんだろうな、こいつ。登場するタイミング、待ってたんか?

謝憐が見ると、花城が降りてこようとしていました。しかし、溶岩の海が迫ってきている…。

168章に続く。

@checaldooggi
書くことを続けられたらいいな。読んでくださってありがとうございます。 天官賜福とさはんにハマっているのでその話が多めになるかも。 匿名の質問箱はこちら mond.how/ja/checaldooggi