
物欲センサーとは恐ろしいもので、狙った時に限って手に入らない。これはソシャゲのガチャやコンビニ等でできるくじ引きだけではない。ふと、食べたくなったものでも同じことが起きるのだ。
いいことがあるぞ、ドーナツさん。そう、ドーナツ。インターネットで見かけた美味しそうなドーナツのことを不意に思い出し、それを買いに行くぞと出かけた時に限って売り切れている。まあ、インターネットで有名になっているから早く買いにいかなきゃだめなんだけども。だいたい、思い出すのが昼過ぎで、そうなると太陽が高い位置にいるからお出かけが億劫で、ようやっと外に出るのは夕方。これだと遅い。遅すぎる。分かってはいるんだけどもね。
さて、今回はドーナツを買うつもりもなく外に出た。馴染みの喫茶店でコーヒーを飲みたくて夕方におでかけをしたのだ。そうして、美味しいコーヒーを飲むと、どうしても甘いものが欲しくなる。喫茶店でクッキーを買ったが、もうちょっと、甘いものが欲しい。
そうだ、そこにドーナツ屋さんがあるのだ。
ふらりと入ってみると、いつもよりもドーナツがある気がした。夕方以降のドーナツ屋さんは、日によってほぼすっからかんの時もあってね。暑いから人の出足が遅かったのかな、と思いながらプレーンのもちもちドーナツを買いました。お砂糖がけじゃないやつ、はじめてみたなあ、なんて思いながら。家で美味しくもちもち食べました。シンプルがゆえにごまかしが効かない。だからこそわかる、なんと美味しいんだ。もちもち。
さて、このドーナツ、レアだってことにこれを書くタイミングで知りました。道理で今まで見たことがないと思った。
やっぱり、無欲でいるのが一番なんだろうな。難しいけどね。