きらきらに心が跳ねた

たけのこみそしる
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公開:2024/8/14

この時期にすれ違う制服を着た学生さん、だいたい部活動のために移動している。昔はこの時期はそうだったよなあ。社会人をしていると、学生さんの制服やら行動やらで季節を感じて、過去の自分を思い出す瞬間がある。

お菓子でパンパンに詰まったビニール袋と、笑顔が眩しい。そうか、君たちはこれから合宿に行くのか。なんて思いながらすれ違う社会人。きっと、合宿の間の練習が暑いしきついし大変だろうけど、きっと楽しいことや面白いこともたくさんあるだろう。そんな甘い辛いの思い出をたくさん作って帰ってくるに違いない。

縁もゆかりもない学生さんらに過去の自分を見て、勝手に懐かしくなって、勝手に応援する。社会人なんてさ、こんなにも身勝手な生き物なんだよ。学生さんたちには是非とも、学生という短い時間の中でしか体験できないことをたくさん経験して大人になって欲しいね。

無駄なことなんて一つもない。一つひとつの経験や思いがいつかどこかで芽吹くから、小さなことから大きなことまでたくさんの経験をして欲しい。それが、もう二度と十代に戻れない大人からのお節介な言葉だ。

なんてね。これを一つも口にすることはない。姪や親戚のお子さんにだっていうつもりはない。昔、大人から向けられて煩わしくてたまらなかった、生暖かい視線だけを送るに留めるのだ。

ああ、まだまだ夏は続くんだなあ。子供も、大人も、老人も、みんなみんな、今しか経験できない何かを積み上げていって欲しい。

@chihane19
つらつらと。