海底に落ちてくる

マグロのカマ、という文字を見ると食べたいなと思う。だが、一人では難しい。でっかいんですもの。って言う気持ちを他の人も抱いていると分かると嬉しいもんです。

前職の後輩とマグロのカマを食べました。訪れた飲み屋さんが海鮮に強いところでね。最初は刺身やら鯵のたたきを食べていたのですが、メニューにいたマグロのカマを見つけてしまったんです。お互いの気持ちを探りながらのメニュー選びは面白いもんだ。結局、考えていることがみんな同じだったので注文したってわけ。

我々はでっかい海鮮を、まるでダイオウグソクムシのように食べるのだ。

後輩の言った言葉に面白さと同時に懐かしさを覚えたのをここで告白しよう。もう、それぞれが違う会社で働いているものの、以前は長い時間(意味深)を共に過ごしてきたこともあり、こういうことを言うよなあってのが分かる面々です。きっと私もそんなことを思われているのだろう。離れている期間があったとしても、変わらないという事実が嬉しくて、なんだかえへへってしてしまうんだ。

色々あったからこそ、あの場を離れたけれど、この面白い面々と出会えたことは私にとって糧になった。たまにこうやって酒を飲める機会が続く関係性を維持していることに感謝もしている。だって、会社の人たちって友達じゃないからさ。こうやって共に酒を飲んでくれるってことは会って話したいって思ってくれるってことだし。そう思ってもらえるのはさ、やっぱり嬉しいや。

なんて、しみじみしていたけれど、マグロのカマを熱々のまま食べるのに必死になるのです。我々はダイオウグソクムシ。今日もご飯を食べたて、もそもそ生きて、たまにこうやって酒を飲むのだ。

@chihane19
つらつらと。