CLAMP展に行ってきたのだ。正直、行けないかもと思っていたので、機会を掴むことができてよかった。
私の周りの漫画やアニメ、ゲームを嗜む者たちの九割以上がCLAMP作品を通っている。だが、一番最初に衝撃をうけた作品は人によって違う。そこが面白い漫画家集団だと思うんだ、CLAMP。ちなみに私は一番最初にレイアースから入り、Xで沼った人間です。
恋に落ちる音とは違うんだよな。はじめてXを読んだ時は「レイアースやさくらを描いている人」という認識でコミックを買った。だけど、数ページ読んだだけで圧倒されて、あの世界観にどっぷり浸かったんだ。もちろん、レイアースやさくらにもハマったんだけれども、一気に世界観に惹き込まれたのはXだった。だから今でもXが大好きだし、死ぬまでに完結をみたい作品の一つでもある。だけど、もろもろのあれで正直諦めてはいる。
さて、そんなX。あの時の私は初めて終末の世界でどんな行動をとるのか、みたいなことを考えたんです。そんでもって、明確に「終末」を描いた作品を好むようになったんだよなあ。だから真・女神転生シリーズにどハマりするのも必然の未来である。これぞ性癖。という、はじまりの時を思い出させてくれる展示であった。そして、あの展示を見た人それぞれにはじまりがあり、それは全部違うというのがなんとも感慨深い。周囲にいる人がそれぞれのタイミングで興奮して語りだす姿に、他人ながらも何度共感すると頷きそうになったことか。
この展示を見た後にForever Loveを久しぶりに聞きました。正直、映画の記憶は曖昧だけれど、妙に懐かしくなり。ああ、生原稿すごかったな、と展示を思い出す。スルメのように何度も何度も楽しめる。そんな良い展示でした。