てくてくと駅を歩いていると、駅の中にある飲食店の店員さんが忙しそうに私を追い越していくことが多々ある。いつもお疲れ様です。あなたたちのお陰で私は駅でほっと一息をつくことができるんだ。
朝にすれ違う時は「これからお互い、頑張りましょう」だなんて思っている。こちらも出勤中だしね。まだお店は開いていないけれど、開店準備をするんだろうな。私は駅ナカの店舗での経験がないのですが、駅ナカ配属の人たちはみんなできる人だったので、すれ違う店員さんがみんな猛者に見えます。変なクレームをつける人が来ませんように！
そうして仕事、仕事、休憩、仕事！と時間が流れていき、気付けば退勤となる。私は滅多なことがなければ平日のお昼に外食をしない（お弁当を持っていく）ので朝にすれ違った店員さんたちの昼の雄姿を目に映すことはなかなかできないのです。ただし、コンビニの方々には大変お世話になっています。だいたい、ヨーグルトやカニカマを買うのでね。あとはおやつの大福とか。
今日も疲れたな。あと何日でお休みに入るかな。なんて考えながらぼんやりと歩けば、誰かが私を追い抜いて歩いていく。何となしにその後姿を見れば、それは駅ナカの飲食店の店員さんだ。手に持っているのはまかないのご飯の跡。そうか、まかないが出るお店なんだな、あそこは。いいじゃん、最高。
店員さんはまだ就業時間内なんだろな。でもどことなくその足取りが力強いのは、ご飯が美味しかったからに違いない。だなんてよく分からんことを思いながら歩いていく。私と同じような勤め人や観光客、清掃の方、駅ナカの店員さん。色々な人が駅を行きかう中、私はてくてく歩く。さて、帰りに八百屋さんに寄って野菜を追加で買わないとな。