うどんがない

随分前にSNSで見かけてずっと気になっていたいなりもち。頭の片隅にいつも鎮座していたいなりもちをお店で見かけた時に一緒にいた人が驚くほどに挙動不審になりました。

いなりもち。まず字面がいい。いなりともち。これだけの文字でおいしさが確定される。文字だけ見てもよだれが出る。こんなにも、文字だけで味の想像がついて、しかもおいしいと思える単語はない。いなりもち、ああ、いなりもち。

とりあえずノーマル状態でまずは味を確かめなければならない。うどんにどぼんする、チーズを入れるなどのカスタマイズはそのあとだ。うどんにどぼんするのはカスタマイズなのだろうかとも思うが。否、そのままの状態ではないからカスタマイズだ、きっと。

味がしみしみの油揚げと餅は別々の袋に入ってました。よく考えれば当たり前なんですが、新鮮に驚いてしまった。そして、レンジでチン。レンチンで食べられるの、最高。サイズが小さいので一分もかからずに出来上がりました。

一口食べて、天を仰いだ。分かっていた、私は分かっていた。いなりもちが美味しいことを分かっていたはずだった。でも実際はその理解を凌駕した美味さが私の舌に広がったんだ。驕っていた。私は分かったふりをしていただけなんだ。

これ、アレンジしなくても美味しいです。うどんにいれると美味しいの分かるんですが、そのままバクバク食べちゃう美味さです。私はアマゾンで追加のいなりもちを買いました。これから食べ支えると決めました。美味すぎるよいなりもち。愛を捧ぐよいなりもち。

@chihane19
つらつらと。