でっかい氷の塊。どうやって作るんだ。そんなん、水を固めればいいんだよって分かってはいる。でもそんなうまくいくの?ってずっと疑って生きている。少なくとも家庭用の冷凍庫ではできない。作ろうとするな。
一時期、百均で売ってたまんまるな氷を作るやつにハマっていた。ほら、ウィスキーを飲む時に入ってるようなでっかいまんまるの氷。あれです、あれ。あれはそこまで巨大にはならないけど、固まるまでに結構な時間がかかった。でもその分、出来上がると嬉しくなるんだよね。たまに作りたくなるけど、それをやるなら冷凍庫の掃除から始めなければならない。それは無理。私は現実を直視したくない。
でっかい氷。不思議で、心惹かれる塊。ひやひやのそいつが、近所にいきなり出現するのがこの季節です。氷の塊と、氷の彫刻が出現するのだ。レアな週末なので、嬉しくなって散策しちゃいます。日常の中でなかなかお目にかからないんですもん、でっかい氷!
暑さのせいで彫刻は少しの時間でさっさと溶けて跡形もなくなるんですが、でっかい氷の塊は強い。日差しの当たり方にもよるんですが、結構長持ちしていてすごいなーって思っちゃう。しかも触るとちゃんとひゃっこい。すごい、氷って冷たいんだって当たり前な感想を抱く。これを思いっきり抱き締めたら叫びそうだな。
なんて、アホみたいな感想を抱きながらひえひえの塊の横を通り過ぎる。道行く人が皆、冷たいなあと言ってはしゃいでいるのに同意しながら。今年もでっかい氷の塊の行列を拝んだのだった。