炭水化物とタップダンス

ロールパンに焼きそばが挟まってるやつ。百円。紅ショウガが目に眩しい、最高です。やっぱり焼きそばパンには紅しょうが。そういえばこれ、青のりかかってないな。あればなお良いけれど、なくても良い。

あとマヨはなくていい。パン屋さんの作る素朴な具が少ない焼きそばをダイレクトに味わいたいんだ。

この手のひらサイズの焼きそばパン、近所のパン屋さんでたまーに買えるんです。通常モードは、でっかいコッペパンに焼きそばが挟まっているやつなもんで。あ、サンドウィッチ用のパンに焼きそばがサンドされているレアなやつもたまにいます。これも美味しいんだよねえ。レア度が高い分、喜びもひとしお。

パンに焼きそばが挟まっているということは変わらないのに、見た目が変わるだけで買い手であるこちらの気分が変わって、なんだかいつも以上に美味しく感じるのは面白い。どこかの記事で、食事は視覚情報が八割を占め、それによって味を感じているなんて読んだけれど、きっとそれって本当なんだろうなあ。そうじゃなきゃ、パンの種類が変わっただけで、同じお店の焼きそばパンにここまでの味の変化を感じるわけがない。いや、もしかしたら挟む段階で違うことをしているかもだけども。

あと、パン屋さんの総菜パン、ラップに一つひとつ包まれているのもポイントが高い。衛生からの観点ではなく、パンがよりみっちりしているように見えて可愛らしいのだ。焼きそばパンはその分、油っぽくみえちゃうけど、みちみち感に心が躍る。これから炭水化物の暴力を一身に浴びることができるんだって。

夕焼け小焼けでまた明日、なんて心の中で歌いながら焼きそばパンをもぐもぐする幸福。やはり炭水化物は正義なんだ。

@chihane19
つらつらと。