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ずっと楽しみにしていた展示を見て、ふわふわした気持ちのまま麻婆豆腐を食べたら頭がすっきりした。すっきりというか、現実に戻されたというか。引力のある展示を見るといつだって心が時空を超えてここではないどこかに引っ張られる。果たして私はこの時空に存在しているのだろうか。私の認知している世界は果たして「正しい」のだろうか。私はいったい、どこにいるのだろうか。
なんて、正解のない問いをぐるぐるしているうちにお腹が空くし、麻婆豆腐は辛くて美味しかった。付け合わせのザーサイも良かったな。ぱりぽりしながら白米を食べる至福といったらもう。無論、からあげと春巻きも美味しかった。家で揚げ物をしないからね。春巻き美味しかったなあ。からしと一緒に食べるのが好き。お腹がいっぱいになって、一息ついた。ついでもコーヒーも飲んだ。食後の一杯は大事。ついでにケーキも食べちゃったえへへ。
頭の中に隙間があると、つい展示のことを考えてしまう。あれらがフィクションであるならば、私もフィクションである可能性だってある。だって、これを読んでいる画面の向こうの皆さまは私の実態を知らないし、私も皆さまを知らない。私が脳味噌だけの人工知能でも、別の時空にいる奇怪な人体の持ち主でも、それを知る由はない。逆も然り。そもそも、私の目に映るこの景色は、実在するのだろうか。
ポケGOのルートを歩いてみた。きちんと歩いたのに少しも歩いた記録がされなくて笑ってしまった。私は確かに歩いたんだけどなあ。でもまあ、いろいろと面白い発見があったから、いいか。私は私の認知している世界で生きている。それでいい。