みちみちみちる

みちみちの猫。このハンモック?的な寝床、よく折れないなあと思いながらいつも見守っている。気温が上がるとここによくいます。春が近いね。

さて、街をてくてく歩いていたら、見覚えのあるビルの入り口が閉まっていた。もうすぐランチ時なのにおかしいなと思いながら見つめていると、あれ、外にある看板も真っ白だ、と気づく。流石に変だなと思って近づいたらなんとそのビル、改修工事で全館閉鎖と初めて知りました。

あ、そうだよね、このビルってば古いもんなあ、としみじみ。調べてみたら去年にはもう閉館していたってことも知りました。映画に行くのによく通りかかっていたのに全く気が付かなかった。とはいえ、夜が多かったからかな。にしても気が付かなすぎではある。

そのビルの中に大好きな喫茶店があったのですが、調べたら別のとこに移転していて一安心。なお、好きなかつ屋さんは閉店してしまった、残念。かつ屋さんは他にも店舗があるからそこに行くか、と思いつつも、思い出があるものだから何とも物悲しい。喫茶店についても、移転して一安心とは思いつつも、このビルのその場所での思い出ってもんがあったのでね。やっぱりしんみりしてしまった。

歴史を感じさせる古いビルが好き。時間経過を感じさせる日焼けした床だとか、壁だとか、空間の無駄遣いをしているなと感じさせる広くて天井の高いロビーだとか、無理に新しい設備を導入してちぐはぐな空気を醸し出しているトイレだとか。耐震性とかもろもろ考えたら建て替えをしなければならないことも理解できる。だけれども、ゆっくりじっくりと時間をかけて熟成されていく建物の気品やら空気やらが一気になくなってしまうのはやっぱり切ないね。

どうやら四年後にビルが完成するようだ。映画にいく際に横を通る機会があるから、その度にこの切なさを思い出すことにしますかね。

@chihane19
つらつらと。