少し前までは見知らぬものはあまり口にしたくないタイプでした。知らないものは怖いし、もしも美味しくなかったら悲しいから食べたくないというか。それがいつからか、知らないからと言って避けるのはどうなんだろうという気持ちに変化していって、今の私に変化。死ぬまで進化し続けたい。
さて、昔どこぞの誰かが私に言いました。食べ物を脳直で拒絶するのではなく、今の自分の舌に合っていないだけだと考えている。もしかしたらそのうち、舌に合う時がくるかもしれない、と。何言ってんだこいつ、苦手なものは苦手だろうに、と若かった頃の私は思ったもんだ。悔しいことに、今ではその考えに納得しているんですよね。ま、試していっても苦手なものはあるんですけども。
ということで、デザートにかんざらしを食べました。島原のご当地スイーツです。何度写真を見ても可愛らしいスイーツだ。
かんざらしってさ、冷たくて甘い蜜の中に白玉が入っているんです。そんなん、美味しいに決まっているじゃないか。字面だけではそういう食べ物だって思わなかったけどね。何故か芋を使った何かなんだと思っていた。はちみつの香りがするひんやりとした甘い蜜にもちもちの白玉がぴったりで、良い食後のデザートになりました。蜜もドロッとしていなくて、さらっとしている。まさに夏にぴったり。
これ、お店によって蜜の味が違うらしくて、うずうずする。よし、決めた。また、旅に出よう。今度はもう少しちゃんと予定を立てて。私の知らない何かがそこにはあるから、それらを確かめて、小さな私の脳みそに収めてしまおう。そうして、世界をひろげていきたい。