地球からみた他の星の生物は皆、地球外生命体。だけれども、他の星の人から見れば地球の生物はその星外生命体なわけで。つまるところ、日本以外の場所は全て外国だけれども、そこに住んでいる人たちからすれば日本も外国なのだ。
なんてことを延々と考える日がある。だからなんだという話ではあるし、なんなら全く結論に至らない。この私の視点や認識は数多あるものの一つでしかなくて、俯瞰して見れば私は小さな砂粒程度の視野しかない。自分を取り囲むものの広大さにただただ圧倒される。
ここまで考えて満足する。私は話に結論を求めないことの方が多いのだ。なにせ仕事じゃないからね。
ということで、スーパーで買った外国産のブラッドオレンジジュースの炭酸のやつを飲みました。最初、お酒かと思ったんですよね。そしたら日本語で説明が貼ってあって、そこにしっかりとノンアルコールの文字があって驚いてしまった。なんとなく、この缶の見た目はアルコールなんだと思ったんだ。
これも視野の狭さというべきか、固定化された認識のせいというべきか。知らないを知るのは大事だよなあと思う。そうすることで、砂粒も一粒一粒体積を増やしていくんだ。
週末でもないのになんだか贅沢をしているような気分になるのもきっとあれだ。これをまだアルコールみたいだなという先入観が抜けないから。どこをどう味わってもノンアルコールなのに。むしろさっぱりとしたブラッドオレンジスカッシュでとても飲みやすく、食事にも合うのに。
地面に溶けるその時までに私はどこまで砂粒を広げられるのだろう。世界は途方もなく広いのに、私の時間はどこまでも有限だ。