しいたけの軸は食べられる、と聞いてから自身で料理する時は積極的に食べている。最初はどんなもんだ?と思ったのですが、存外いける、というかきのこと何ら変わりない。よく考えれば、えのきなんてそのまま食べてるから、食べられるに決まっているのにね。こうやって捨てて来ちゃった食材とかあるんだろうな。私は永遠にもったいないおばけに支配され続けるのだ。
そうして私は居酒屋でしいたけの姿蒸しの出てきた姿に心惹かれるのだ。まさか軸も蒸してくれるだなんて思わなくて。しかも食べやすいようにカットしてくれた上に、可愛くかさの中に盛り付けてくれるなんて。出てきた瞬間、お店の方を拝みそうになった。美味しそうなものを作ってくれる人は全て神です。称えるべきであります。
適度に酒を飲み、〆の食べ物を探す中で見つけたのがしいたけシリーズ。姿蒸しと天ぷらがあって、すんごい悩んだ。こんなん悩むでしょ。だって真鱈の煮つけもあったんだよ。これと合わせるべきはどっちだって。ジャスミンハイを飲みながら壁に貼り付けてあるメニューと延々睨めっこする客です、よろしくお願いします。
蒸したしいたけおよび軸に酢醤油を垂らしたもの、最高に最高で天才。これを作ってくれた方はやはり神だ。真鱈の煮つけと一緒に食べたので胃に優しい気がする。とんでもなく美味い。やはり秋はきのこだな。焼いても揚げてもいいけど、蒸したきのこはほこほこでジューシーで美味い。
この時は追いきのこはせずに帰ったんですが、良かったかもしれない。これは永遠に食べてしまう。お店のしいたけを食いつくす化け物にならず、ほっと一安心であった。