肉を食べると野生に還る

分厚いハンバーガーを食べました。特別感がむんむんの分厚いハンバーガーは幸福に満ち溢れている。

一昔前はパティが分厚いハンバーガーって滅多にお目にかかれなかったなと思う。あったけど知らなかっただけなのかな。気がついたら世の中には分厚いお肉のハンバーガーも増えていた。何年前くらいだったっけなあ。流行の兆しはあったものの、その当時は興味がなくて一切触れなかったんだよな。

マクドナルドやモス、ロッテリアなどのチェーン店のハンバーガーは嚙み切りやすい厚さのパティ。あれはあれで美味い。馴染みが深く、食べると納得するってのもある。そのせいか、あれ以上の厚さはハンバーグだといまだに考えてしまうのかな。今回食べた分厚いハンバーガーも、一瞬「ハンバーガーだっけ」ってなる。(調べてみたら、ハンバーガーとパティって材料が若干違うんですね。深く考えたことがなかった。)

分厚いパティのハンバーガーは幸福に満ちている。脂質すごいぞ、という囁きをこの時ばかりは無視をして、豪快にかぶりつくのがいい。美味いものを前にカロリーやら何やらを考えるのは消化に悪いじゃないですか。分厚い肉を噛み締めると、人の中に眠る野生を思い起こす。私は動物なんだな、ともぐもぐ咀嚼しながら、そんなことを考える。やがてそんな思考も肉によって掻き消されるんです。

バンズも美味しい。お肉に合うやつなんだろうな、かりかりふわふわのそれはパティの肉汁とソース、チーズが染み込んで暴れ出したいほどに美味しい。無論、挟まっているピクルスとレタスも美味い。この一つの料理に野生を覚え、宇宙すら感じる。ああ、肉の塊万歳。

なんて、食べ終わった後にはごちゃごちゃした思考なんぞなく、ただただ美味かったとしか思わないんですよ。美味しかったです。

@chihane19
つらつらと。