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友人に誘われて、とある飲み屋さんに行ってきた。美味しいものを食べて飲むためならば、いくらでもどこにでも行こう。
日常生活の中であまり訪れない駅に行くとわくわくする。ここには私の知らない場所、もの、ことがたくさんある。だけれども、ここで日常を過ごす人にとっては知っている場所、もの、ことがたくさんある。こう考えると不思議で面白い。テンションが上がると余計なことを考えがちだが止まらない。美味しいものを確定でいただけると分かっているとこうなっちまうんだ。
さて、飲み屋。飲み屋ってのは酒が出てくる。そんなことは当たり前で、酒を出すからこそ飲み屋である。そして、酒が出てくるということはつまみやご飯もあるということなのだ。
常連さん達が楽しそうに話し、酒を飲む空間に私がいる。普段生活の場としていない土地に私がいて、和やかで楽しい雰囲気の中に溶け込んでいる。不思議なのに、楽しい。そんな中で酒を飲んで、友人が事前に予約していたナポリタンを食べる。これがまた美味しいんだ。濃いトマトソースにベーコンや玉ねぎ、しめじがしっかりとマッチしている。ちょっとした小洒落たイタリアンで出てくるクラスのトマトパスタじゃん。めっちゃ美味しいね。無論、酒にも合う。基本、ご飯として美味しいものは酒に合うんだ。ほら、美味しいご飯にはお茶が合うでしょう。その理屈と一緒です。
美味いうまいと舌鼓を打つ私は、非日常の場に溶け込んでいるだろうか。もちろん、食べている最中はそんなことを考える隙もない。だって美味しいんですもん。それ以外考えるのは不敬ですわ。そうやって、飲み屋での夜は更けていくのだ。