抱擁される

人に迷惑をかけない範囲で酒を飲む。これぞ酒飲みのマナー。お酒を飲んで楽しくなっても構わないけれど、お店に迷惑をかけたり、公共マナーに即さない行動はとりたくない。という自身に課している強烈な誓いがある。

アルコールを摂ると思考がシンプルになるからか、この「人に迷惑をかけない」が前面に出る行動をとる。つまるところ、とりあえず家に帰るかってなるんです。自宅ならどう振る舞っても問題ないですからね。泣きを見るのは自分だけ。まあこれもね。どうかなと思う瞬間はありますが。

さて、そうなると限られた時間内で外での酒を楽しむことになる。このタイムアタック感は楽しい。どの店にどう回るか、どれくらい滞在するか。これを計算して(無意識に)酒を飲む。学生の頃は一つの店でどれだけ粘るかを良しとしていたから、本当に飲み方が変わったなと思う。

友人に連れられて行った赤提灯系のお店は確か三軒目。柔らかいあたりめと生ホッピーをいただきました。あたりめって柔らかくできるんだ!とか、柔らかくしていいんだ!みたいな感動を覚えました。やわらかなあたりめ、とても美味しい。これがね、酒に合うんだ。タレにつけて柔らかくしているからか、味が濃くてね。思い出すだけで涎が出る。

あたりめをもぐもぐしながらホッピーを飲んで友人と会話する。時折、店内を眺めて店員さんと常連さんのやりとりに落ち着きを覚える。これなんだよな。この落ち着く感じが、いい。縁もゆかりもない土地なのに、帰ってきたなと思えるのがいいんだ。これぞ外飲みよ。

まだまだ行きたいお店はたくさんあるし、酒も飲みたいし、家でたくさん寝たい。人生は長いようで短いからね。好奇心のままに、思うがままにいきたい。

@chihane19
つらつらと。