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ファミレス等で人とダべりながら食べたいもののトップスリーに入るのがフライドポテトだ。
ポテトは山盛りであればあるほどいい。細切りでも、太めでも、皮付きの三日月型でも、あみあみでもいい。ポテトを揚げたという事実さえあればいい。できればケチャップはつけて欲しい。マヨネーズはついていなくてもいいかな。ああ、でも味変したいこともあるし、あった方がいいか。
フライドポテトってなんでこんなにもちょうどいいんだろう。人と話しながらつまむのにちょうどいい。ポテチほど音も出ず、カスが落ちないのもいいのかな。それだったら柿の種でもいいじゃんってなりそうですが、あれは音がでる。あちあちの瞬間も美味しいし、少し冷えて丁度いい温度になったのも美味しい。冷え切ってポテト同士がくっついているのも味がある。それらすべての瞬間が人との会話にすっと入り込んでくるのだ。ポテト、恐るべし。
そういえば私がまだまだ十代の若造の頃、学校帰りに某ファーストフード店でフレーバーの粉付きのポテトをよく買っていたなあ。クーポンで安くなってお得だから、と友人らと買いに行ったが、あれもきっと会話のお供にポテトが欲しかったんだろうなとも思う。実際、ポテトを買ったら食べながら延々と友人らと喋り倒していたもんな。よくまああんなに喋れたもんだ。それは今もですけど。
揚げた芋には人との会話を円滑にする。そんな魔力が込められているのかもしれない。いいな、フライドポテト。ほっくほくのカリカリポテトがまた食べたい。