怪我をしていた指の爪の先端がもげた。怪我が治りかけていた頃に爪の根元が膨らんで、爪が伸びるごとに先端にその膨らみが向かっていくから面白くて観察していたところ、もともとの爪の部分と膨らんでいる部分の境目に亀裂が入って気づいたらもげた。人体は不思議だ。
なお、指ですが傷は治っているものの指が曲がったままだったりする。まあ動くしいいかと放置。さすがに動かなかったら医者に行っているです、はい。
てなわけでのらりくらりと生きている。傷の治り方を観察したり、ベランダで育ててる植物たちを眺めたり、仕事をしたり、猫を構い倒したりしつつ。ああ、生きているだけで百兆円くらい欲しい。根は怠惰なんだよ。
鳥に向かってクラッキングする猫が可愛くて毎回動画を撮る。私が動画を撮っていると分かるとやめちゃうのでこっそりと撮影するのだ。きみは元気な子だ。いいね、元気なのが一番だ。でもカラスには勝てないと思うから喧嘩を売るのはおやめなさい。またベランダに唐揚げを放置されるという嫌がらせを飼い主が受けてしまう。
そう、のらりくらりと生きている。ぼんやりと新聞を眺めて、気になる記事しかしっかり読まない。前職ならば処刑されるような読み方を赦せるようになったのは最近のこと。そして、そんな飼い主の気持ちを知ってか知らずか、猫は新聞紙の上に転がるのだ。お邪魔ですよ。ああ、はい、撫でをご所望ですか、失礼致しました。
そうだね、きみを構い倒すのは何よりも重要なことだ。むちむちの筋肉を感じながらなでなでする日々。そうさ、私はのらりくらりと生きている。