とちとち

たけのこみそしる
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公開:2026/2/12

飲み屋で食べるつまみってなんでこうも美味いのだろう。

美味しい野菜と魚、手作り惣菜が美味いスーパーがある。その系列店の立ち飲み屋さんに時折足を運ぶ。ちなみにここは、以前でっかいアジフライを食べたお店の仲間だったりする。

この立ち飲み屋さんは複数人でワイワイしている人達もいれば、ソロで淡々と酒を楽しんでいる人もいる。この「様々な人がいる」というのが心地よい。しかも基本は知らない人から声をかけられないのも良い。自分達は自分達、のスタンスで飲んでいる人が多いのだ。だからこそこの店では真摯に酒と肴に向き合える。

今回はチーズとネギが入った栃尾揚げを食べた。毎度ここではアルコールでふやけた頭で本能のままに注文するのだが、それが結構楽しい。しかもそんな状態で前回食べ損ねて悔しかった栃尾揚げをしっかり買うことができたのだ。食い意地に笑ってしまう。

ああ、温めてもらった栃尾揚げにただひれ伏すことしかできない。栃尾揚げってやつは、油揚げがただでっかくなっただけではない。びっくりするほどにふっくらふわふわ、だけれども外はカリッとする。この食感のコントラストがたまらないのだ。

一口頬張れば、脳内に二種類の食感と大豆の香りで満たされて、同時にチーズのまろやかさとぴりっと引き立つネギによって絶えずファンファーレが鳴り響く。単体で食べても美味しいが、酒と合わせるとこれまた美味い。酒に合うものしか置いてないと言われればそれまでだが、やはり酒に合うよなあと再認識して納得する瞬間もまた楽しい。

また近いうちに、ここで誰かの話し声を耳にしながら酒と美味しい栃尾揚げを楽しみたい。そう思いながらゆっくり店を後にするのであった。

@chihane19
つらつらと、日常や食べ物、猫のエッセイ。肩の力を抜いて気楽に読めるものばかり。まったりいこうぜ。