でか粒に人類は慄く

たけのこみそしる
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公開:2024/7/4

先日、父の生家に行きました。諸々ありまして。

遠いので回数多めに行くことができないのですが、その分濃い思い出の多い地です。多分、私の土いじりが好きな性質はここからきている。実際、あの地に行く度に私は延々と畑に出向いて観察してる。時期によってはくらくらするけれど、それすらもいい。

家で小さなベランダ菜園をやっていて、こじんまりとそれなりに収穫できているなあと思っていたけど、畑を見ると愕然としてしまう。実っている量が違うんだもの。やはり土か、土なのか。そうだよな、ミミズいるもんな。見たことのないてんとう虫みたいなやつもいるし、葉っぱも生き生きしてる。ちくしょう、私のベランダ菜園、やはり土を変えるしかないのか。

と、勝手に対抗心を燃やしながら畑を歩き回っていました。太陽が燦々と輝いていて、肌をじりじり焼いて、季節が夏に変わりつつあるなとわかる。帽子を持ってくるべきだった。脳天が暑い。そんな時、父からブルーベリーを育ててるから見に行っておいでと言われました。ブルーベリー、畑にいたか?腰より低い位置のわさわさは全部見たのだが。私の観察眼を侮るなよ父。

なんて、完全に私の目が節穴でした。まさかブルーベリーってあんなにも木になるなんて思わなかったんだ。まあ、ブルーベリーは木だもんな。そりゃ木になるよ。でもね、私の家の近くのブルーベリーは鉢植えからはみ出すほど大きくないんだ。だから木の状態のブルーベリーをみて、妙に感動してしまった。

やっぱり土だよなあ。実っていたブルーベリーをもぎ取って食べる。そうだ、やっぱり土なんだよ。太陽の甘さが染みる。美味い。そうして思うのだ。ベランダ菜園の土もグレードアップさせていこう、と。

@chihane19
つらつらと。