とある悪癖があるんです、私。それは長期保存可能な食べ物をもりもりにため込むこと。缶詰やら非常食やらであればいいんですが、そうじゃないんです。そういう食べ物じゃないものの、賞味期限が長いものをやたらとため込んでしまいます。
分かりやすいものでいえば飴やお煎餅。あと羊羹とか、落雁とかゼリーとかそのあたり。あ、調味料もすごいです、ため込んじゃう。あとはなんだろう、海苔とか?あ、ふりかけも気づいたらいっぱいある。自分で買うのもそうなんですが、この手のものはだいたい人様からのもらい物の場合が多いです。人から頂いたものってもったいなくて、大事に大事にしようと思うとなかなか手がつけられない。結果、どんどんたまっていくというスパイラル。
これは一人暮らしを始める前からそうなんですよね。もとより、収集癖があるからか、ものをためることに何の罪悪感もないのも手伝っている気がする。そうそう、実家にいた頃は、気づいたら家族に強奪されていたので「こんにゃろめ」と思っていたもんです。食べ物の立場にたってみれば「食べてくれてありがとう!」なんでしょうね。ごめんよ、食べ物くん。私がハムスターのような性質を持つばかりに。
ああだからか、ネズミ類の動物を飼っていた時にやたらと親近感を覚えていたのは。前世はもしかしたらネズミだったのかもしれない。そういえば私、チーズも大好きです。林檎や小松菜も好き。そうそう、林檎をはじめとした果物も限界一歩手前までため込んでますね、まさに今も……そうだ、はやく林檎を煮ないとまずい。みかんも食べないと。積んで楽しんでいる場合じゃない。え、みかんってついつい積んでピラミッドとかにしませんか?私はしちゃう。だから早く食べろと言うに。
ネズミが必死にみかんを転がしてピラミッドを作っていたら可愛いかもしれない。ああ、酷いひどい、こうやっていつも思考が転がっていくんだ。
とりあえずさっさと冷蔵庫の片隅にあったゼリーを食べます。覚えていたら。