
今おうちにいる猫ですが、我が家に来て一年経ちました。めでたい。国民の祝日にすべき。
さっきまで後ろでかりぽりとカリカリご飯を食べていた猫は今、優雅に体を掃除しています。さすが猫。綺麗綺麗にできるの偉すぎる。百億万点。やはり国民の祝日にしよう。そして愛でたいものを愛でよう。そうすれば世界は平和に包まれる。
今の猫は保護猫シェルターで出会ったのです。そこでおすまし顔で周囲を見ていたのだ。そのツンとすました顔があまりにも先代の子に似ていて息が詰まったことを今でもよく思い出せる。あまりにもはやく、かえってきたのかと思った。そんなわけあるかよって先代の猫は言いそうだけど。もしくはお姉ちゃんがあまりにもしおしおだから、今の子によろしく頼むの魔法をかけたのかもしれない。
最初はただの気のせいかもしれないと思って何度か通った。他にも可愛らしい子がたくさんいるのに、気づけば今おうちにいる子ばかりを探していた。これはもう、そういうことかなって。
でも先代の子がいなくなってからそんなに月日も経っていないのにいいのかなってものすごく悩んだ。それこそ、私は薄情なのではと自問自答を何度したかわからない。でも、家に猫がいないのがつらくて、シェルターで見た子が気になって気になって。ああ、もう、悩みまくるのは性に合わん。とりあえず審査だ、審査!
そんなこんなの一年です。指を全力で噛まれたりなんなりといろいろありましたが、当初に比べて随分と甘えん坊になりました。あの時のツンはどこに消えたんだ。
とまあ、上手いこと暮らしています。
先代の子もきっと見守ってくれているさ。これからもまったりと暮らしていこうね、猫。さいごまで健康に、のんびりいこうね。