
思い出したかのように足を運ぶ中華料理店があるのだが、そこで中華ランチを注文した。
いわゆる、町中華に分類されるそこのお店で私が一番好きなメニューが炒めたピーマンと豚肉の細切りにとろみをつけて中華麺の上に乗っているやつである。シャキッとしたピーマンと弾力がありつつも柔らかい豚肉が麺とよく合うのだ。しかも豚肉の旨みが中華麺のスープと合体するとさあ、飲み干してしまう。体に良くない?知ったこっちゃない。
今回はこの気に入りのメニューを頼むか悩んだが、久しぶりにお昼限定の中華ランチを選んだのである。
中華ランチとはなんぞや、と思われるかもしれないので説明すると、酢豚とふわふわ卵、千切りキャベツ、ご飯が一つのお皿に乗ったものである。いわば中華版のワンプレートランチなのだ。これが私にとっての中華ランチであり、仮に他のお店に行って中華ランチという文字を見たら脳裏にこのメニューが浮かぶだろう。
定食のようにおかずとごはん、漬物がそれぞれ別のお皿に盛り付けられて、それらがトレーに乗せられてやってくるのもいい。それはそれで特別感がある。だが、ワンプレートは一つに全部が乗っていて完結する。お得感があって食べる側は嬉しいし、提供する側もお皿を洗うコスト的に良いものだろう。いまだに飲食時代の記憶がこの体には色濃く残っている。
ここの店は味付けが濃いのもいい。白米とおかずをいい具合に口に詰め込んで咀嚼し、合間にキャベツや卵を食べる。ああ、なんと完璧なワンプレートだろうか。
こうして私の体に栄養が詰め込まれ、一つになっていく。これもまたワンプレートってやつだろう、なんて訳のわからないことを考えるのであった。