私と八百屋さんの攻防が始まったのはいつからだったろう。きっかけなんて思い出せない。気づいたらターゲットにされていたんだ。
ただ、はじまりの食材のことはよく覚えている。フキだ。なっがいフキ。大量のフキを指差して「残りこれだけだから、百円でいいよ！」なんて言われたらさ、買うでしょ。調理の仕方を一切知らないけどさ、安いんだもの。買うでしょ。(なお、Google検索を駆使して下処理をした上でいろいろ作りました。楽しかったけど、人が作るフキを煮たやつを食べたいなと思いました。)
そうだよ、フキだけじゃない。わらびもだよ。安くするからってさ、そんなん、そういえば人が買うと思ってるんでしょ！買うんですけど！家に帰って、この量を一人で処理するのか？って冷静になった時が一番きつかった。もちろん食べ切ったよ。
とまあ、よくいろんなものを売りつけてくるんです。でっかいスイカ一玉とか。無理だっての。あと、数百円で千円になるよともよく言われます。わかる、キリがいいよね。分かるけどさ！ちなみにスイカは四分の一にしてもらったし、きりがいい金額という言葉には勝てる時と勝てない時があります。
八百屋のおっちゃん、思考をそのまま口にしてるっぽいとこが好き。私に通ずるところがある。人から見るとあんな感じに見えるんだなって、八百屋に行くたびに思う。あと、よく分からん量を叩き売りしてくれるとこも好き。一人暮らしにレタスを二玉売ろうとするな。
ということで、またもや攻防に負けてたくさんの梨を買いました。でもまあ、今年最後の幸水って言われたら買うしかないし。おっちゃん、ナイスサジェスト。これからも元気で店頭に立っててくれよな。