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乾物をしまいこんでいる空間をごそごそあさっていたら、切り干し大根が出てきた。そういえば、遠野に行った時に道の駅で買ったなとその時に思い出したのです。
実は、切り干し大根は苦い思い出がある。一人暮らしを始めてすぐの頃、試しに使ってみるか!とトライして見事失敗したのだ。多分あの時は水につけすぎたな、と思う。そもそも、あの切り干し大根は賞味期限をどれだけ過ぎていたものだったのかな。こうして絶妙に残念なものが出来上がってしまい、それ以降は切り干し大根を調理するのを諦めてしまったのです。懐かしいね。だから現在に至るまで、近所のスーパーのお惣菜にお世話になっていたんだ。
苦い思い出ほど記憶にこびりつくものはない。なので旅行に行った時のテンションで切り干し大根を買ったのは、ある意味で克服をしたいという表れだったに違いない。実際、煮物をなんとなく作れる気がする段階まできた今なら何とかなるのではないか、ということで作ったのが切り干し大根の炒め煮。干し椎茸も発掘したので、それと味がついた油揚げも使用。今回は切り干し大根のパッケージに書いてあった「味付けはお好みでめんつゆを使用」の通りにしてみた。
ああ、克服したなと思ったのです。自分好みの味に仕上がって満足度が高い。ご飯によく合うし、お弁当のおかずにもいい。苦手としていた料理をきちんと作ることができて猛烈に嬉しくなってしまいました。
次は少し前に買った昆布と一緒に煮てみようかな。レパートリーが増えたことによる喜びとワクワク。だから料理は好きなんだ。