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皿うどんを食べた。嬉しい!家で調理するのがちょっぴり面倒な皿うどん!違う、調理が面倒じゃなくて、材料を全部、しっかり用意するのが面倒!最近、というより、冷凍のシーフードミックスっていつでも高い気がします。
九州のご飯を出すお店で食べた皿うどん。そういえば昨年、長崎に行ったなあと思い出す。あれはかなり突発的な行動だった。なんとなく、という無責任で適当な理由から、さくっとホテルと飛行機をとり、そこから旅程を考えるという雑な旅をした。ああ、でも旅の一番の目玉となる行き先だけは決めていたんだった。
さて、そんなことを考えているうちに皿うどんがきた。つやつやの餡に絡まっている野菜や海鮮、お肉が輝いて見える。立ち上る湯気を思い切り吸い込みながら、小さくいただきます。一人飯でもしっかりと食事を始める挨拶はしないとね。あつあつの具を頬張り、餡がかかった少し柔らかくなりかけたパリパリの麺を咀嚼する。これだよ、これ。味はもちろん、食感が面白いんだよなあ。
あの時の旅で、私は皿うどんを食べずにお土産で買って帰るだけになったんだった。ちゃんぽんやトルコライスは食べたのにね。あまりにも突貫旅行をしすぎたせいで、観光地も食べ物も網羅できなかったのが悔やまれる。それでも、皿うどんを食べると、旅行の時に見た景色を思い出す。海の先にあった、いつか朽ちてしまう人工島を思い出す。私は確かに、あの島に降り立ったのだと、思い出す。
次はもうちょっと暖かい時期に行きたいもんだ。その時は皿うどんリベンジをしたいし、酒も飲みたい。カステラももうちょっと吟味したいなあ。なんて、脳内に浮かぶ映像と思考ごと、胃袋に収めていくのだ。