という記事が話題になっていました。非常に興味のある話で読んだのですが、少しわかりづらいなと思ったので整理しようと思います。自分はまとめるのが上手いわけでもないので、正確な内容や詳細については元記事を参照してください。
なお、この記事では元記事の真実性や正当性を主張するものではなく、個人の意見を表明するものでもありません。
また、元記事ではプロポーザルのことを「予稿」と書いていますが、技術コミュニティでは一般的にプロポーザルと呼ばれるので、この記事ではプロポーザルと表現します。
また、「投稿者」は元記事を執筆した人物を指す言葉として使用します。僕のことではありません。
元記事の概要
以下3つの件に対する不正の告発。
ダイレクトメッセージの無断公開
投稿者がプロポーザルのレビュー・採択の方法について問題だと感じたことをコメントしたが、それに対して対処がされなかった
プロポーザル採択が不正な手順で行われた
主題としてはこの3つだが、その他の諸諸問題についても触れている。
カンファレンスとコミュニティの関係性

今回の舞台は PyCon APAC 2023 です。
登場人物
不明な部分が多くあり、ある程度想像で補っているため、違う部分があるかもしれません。

事例1
主な問題
ダイレクトメッセージで相談した内容をPyCon JP関係者に公開された。
付随する問題
営利目的のように思えるプロポーザルに肯定的なレビューがついていた
メンバーから口頭で恫喝された
メンバーが自身の出したプロポーザルを採択するように働きかけた
事例2
主な問題
不正だと思われるレビューがある状態で、
レビューに参加していないメンバーが採択を行うこと
プロポーザルを読まずに平均点で採択されること
が問題であると指摘したが、対処がされなかった。
付随する問題
「レビューの心構え」や「レビュアーの評価観点」に反するレビューが多くされた
プロポーザル投稿者の知名度や職務経験がレビューされているケースが散見された
イベントの常連かどうかで判断しているように見えるレビュアーがいた
コメント必須のルールなのにコメントのないレビューがあった
専門的なレビューをするレビュアーが少なかった
注)「レビューの心構え」「レビュアーの評価観点」には専門的なレビューが必要かは明記されていない
専門性のないレビューを除外したほうが良いという提案をしたが、却下された
事例3
主な問題
プロポーザルの内容ではなく、プロポーザル投稿者が知り合いや著名人であるかによって採択が行われた。
注)プロポーザルの採択基準が公開されていないため、プロポーザル投稿者の属性によって採択の可否が決まることが不正かどうかは外側からはわかりません。
付随する問題
投稿者が良いと思ったプロポーザルが他のレビュワーに低い点数が付けられていた
プロポーザル投稿者の所属企業によって採択の可否を決める意見が出た
投稿者が有害であると感じたプロポーザルが採択された
会議時間が伸びることを理由にして発言を阻害された
「丁寧に協力する」場面が何度かあった
どこでもやっていることを理由に投稿者が感じた問題を正当化した
不明な点
僕の読解力ではわからなかった点
PyCon JP と投稿者の関係性
記事内の画像で「外部レビュー」という言葉が使用されていたり、
私の役割は、技術的な観点から予稿の有害性を運営メンバーに伝えることでしたので
という文章から、PyCon JP や APAC 運営の外部の関係者であることは推測できますが、具体的な関係性はわかりませんでした。
「愛好家」「専門家」「技術者」の言葉の使い分け
文章から投稿者がこれらの言葉を区別して使用していることは推察されますが、具体的にどのような意味合いで使い分けているかはわかりませんでした。