大抵のオタクの御多分に洩れず、僕は物語を考えるのが好きな人間である。しかも、物語を作るという好きなことが、好きな人たちと一緒にできたら楽しいな〜と思っている。で、その末路としてTRPGでシステムを作ってしまったりシナリオを書いてしまったりしているのだ。
こよなく愛しているのは、自分たちでストーリーの展開の大部分を遊ぶ人たちに委ねられているシステム、いわゆるナラティブと呼ばれるシステムのことである。ここで定義とか言い出すと長くなるし、そもそも言葉の使われ方が云々とかで違う話が始まってしまうのでここでは語らないことにする。
マア……提示されたキーワードなど頼りにみんなで頑張っていい感じに物語を転がしていく、シナリオの役割が薄めのゲームのこと。
あれのドーパミンが出る部分の1つって、さっき自分が、あるいは自分を含めたみんなが考えた物語がすぐ反映・展開することなんだなぁと思ったワケだ。そう、労力がすぐ報酬系としてカタチになるってこと。あまりにもはやい。すぐ結果出る。「じゃあそういうことにしよう、よしそうなるね」ってコト。こんんなんハマらんわけがない。一般的なTRPGのシステムですら、自分のRPがリアルタイムで反映される時点でかなりの報酬系なのに、全部の物語をみんなで好きにしていいなんて!
物語結実系即時報酬の究極である。
「頑張って考えれば考えただけ、物語として自分に報いてくれる」というところに僕の好きがある。
作る側として付け加えるならば、あなたの色で染めてくださいってことになるんだろうけど、ぶっちゃければ、自分1人で考えた物語より、そこに集まった何人かで考えた物語の方が絶対面白いし、そっちを信じてほしいみたいなところはある。微妙に自分に自信がないのはそうかもしれない。でも文殊には流石に勝てないからさ!
まあなんかそんな感じのことを、この間考えることが多かったシナリオで思ったわけでした。ただ単に好み。僕はそっちの方が好みってだけの話だ。